こんにちは。薬剤師D51です。

いつもブログを見て下さりありがとうございます。

 

ブログを始めて2ヵ月。10記事を超えたので、今更ですが改めて自己紹介します。

 

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自己紹介 | 経歴

名前:薬剤師D51(デゴイチ)

 

名前の通り、薬剤師です。

中規模調剤薬局チェーンに努めています。

 

◆新卒2年目の春、新店の管理薬剤師に就任

◆生薬・漢方薬認定薬剤師を取得

◆1年後総合内科門前の大型店舗へ異動

◆転職し、半年間の勤務薬剤師を経て、現在の店舗で管理薬剤師8年目

◆社内教育部門の立ち上げを担当、現在は部署の責任者へ

 

 

 

趣味

プロフィールにも書いてある通り色々ありますが、代表的な2つを紹介します。

 

①クラシック音楽

◆ピアノ、オーケストラ、吹奏楽、作曲、編曲…

 

何でもやります。

以前の記事でも書きましたが、本当は音大に行きたいと思っていました。

 

②電車

◆乗り鉄

路線図と時刻表を熟読し、緻密に計画して旅に出るのが大好きです。

◆SL

SLは生き物です。

実物が走っているのを見るだけで体が震えるほど感動します。

特に好きなのが、名前にもなっている「D51」です。

 

 

これからの記事

◆新人薬剤師向け

 →最速で1人前の薬剤師になるための方法、薬局業務のコツ、身につけるべき考え方など

◆新人管理薬剤師向け

 →店舗管理者として必要な考え方、薬局運営に必要なスキルや知識、業務効率化への環境整備など

 

新人薬剤師を指導するようになってから、「こんなことを教えて欲しかった」と思うことがたくさんあります。

1人で試行錯誤して、苦労して少しずつ今までやってこれました。

 

成長できないと不安に思っている若手薬剤師の方へ、

同じように悩んできた経験から、少しでも役に立ってもらえるような記事をこれからも書いていきます。

 

今後とも読んでいただけると幸いです。

前回の記事でも書きましたが…↓、

 

 

 

私は国家試験の直前まで、

 

どれだけ勉強しても成果が見えない…
焦りばかりで手が止まってしまう…
何から手をつければいいか分からない…

 

そんな状態に陥っていました。

 

高校も大学も推薦入試で進学し、「勉強の仕方」を習得できないまま6年生になり、
しかも卒論が終わったのが遅く、受験勉強を始めたのはでした。

国家試験まであと半年しかないのに、過去問を解いてもほとんどの問題が解けない状態でした。

 

それでも合格できたのは、
「やるべきことを絞り、効率的に点を取る方法を徹底的に考え抜いた」
からです。

 

 

今回は、本格的な試験勉強が初めての私が、半年で合格ラインまで到達した勉強法を公開します。

noteの有料記事として書いているので、気になる方はぜひご覧下さい。

 

『こんな人におすすめ』
☑️学生生活の中で勉強法が身につかなかった薬学生
☑️何から手をつけて試験勉強していいか分からない人
☑️長い試験勉強期間を乗り切る自信がない人

試験勉強に慣れている方には、当たり前のことしか書いていないので読む必要はありません。

しかし、私のように勉強が苦手で、
「勉強の仕方が分からない」「どこから手をつけていいか分からない」
そんな方にとって、最短で合格を狙うためのヒントになるはずです。

 

勉強の仕方が分からない人は、勉強する「手順」を工夫するといいです。
この記事では、試験勉強が苦手な人が効率的に点数を取れるようになる「手順」を紹介します。

 

この記事で分かること〉

  • 勉強を始めるときにまず手をつけるべき手順

  • 複数の科目を横断して理解するための関連勉強法

  • 模試・直前期の過ごし方

 
この先が気になる方は、ぜひ下のリンクからnote有料記事をご覧下さい。
私のように、試験勉強が苦手な薬学生に、一人でも多く届いてもらうことを期待しています。

どれだけ勉強しても、結果が出ない――。
自分がやっていることは間違っているのではないか――。

 

何かを達成しようとしたとき、こんな気持ちになったことはありませんか?
特に受験勉強を経験した方なら、共感してもらえると思います。
私も国家試験受験で痛感しました。

 

私はこれまで、高校も大学も推薦入試で進学し、受験勉強の本格的な経験は国家試験が初めてでした。
以前の記事でも書きましたが、入学後は勉強方法が身についておらず、学習に苦労していました。

 

 

さらに卒業研究に追われたことで、クラスメイトより受験勉強のスタートが遅れていました。

 

 

卒業研究が一区切りした6年制の夏、恐る恐る過去問に挑戦しました。
結果はほとんど解けず、目の前が真っ暗になったのを覚えています。

 

「これまで6年間頑張ってきたのに、このまま将来が見えなくなるのか…」
そんな絶望感に押しつぶされそうになりました。

 

とにかく勉強を続けるしかありませんでしたが、解く問題のほとんどに成果が見えません。
勉強方法のノウハウもなく、焦りばかりを募る時期でした。
さらに卒業論文の作業も控えており、何度も先生とやり取りする中で勉強に集中できない日もありました。
私はこの時、初めて「うつ状態」を実感しました。

 

国家試験までに3回模試を受けましたが、最初の2回は合格圏内に全く届かず…。
それでも、「やれることをやるしかない」と自分に言い聞かせ、勉強を続けました。
少しずつですが、勉強の成果を実感できるようになってきました。

 

国家試験まで約1か月となった1月下旬、最後の模試で正答率7割を達成し、初めて合格圏内に入りました。
この頃には、うつ状態も改善していました。

自信がついた私は、過去に解いた問題を繰り返し、参考書を何度も読み直し、知識を固めました。
その成果もあり、国家試験では7割以上の正答率を出すことができ、無事に合格することができました。
人生で初めて、大きな試験での成功体験を得た瞬間でした。

 

これから国家試験を受ける薬学生の皆さんは、今まさに死に物狂いで勉強していることでしょう。
私が受験した13年前よりも、今は合格率が下がっており、試験は当時よりも厳しくなっています。

 

しかし、私は本格的な受験が初めてで、1から半年間で合格することができました。
ですので、皆さんも大丈夫です。

自分のやっていることを信じ、すぐに成果が出なくても、地道に勉強を続けてください。

 

現場で働く今でも、国家試験勉強で得た知識に助けられることがあります。
今は辛い時期かもしれませんが、きっと将来の自分を支える財産になります。

同じ薬剤師として現場で立ってくれることを期待し、心から応援しています。

 

 

≪当時の私を救ってくれた本≫

国家試験勉強中、うつ状態を経験した私は、何をしても手がつかない状態が続きました。
そんなとき、偶然立ち寄った本屋で目に入った1冊の本が、運命のように感じられました。

家に帰って読み始めると、まるで自分に向けて書かれた内容のようで、一気に読み終えてしまいました。
地味なビジネス書に見えますが、当時の私を救ってくれた本です。

自分のやっていることに自信が持てない時、ぜひ手に取ってみてください。

 

 

 

「君の研究は最初の予定と変えるからね」

そんな予想外の教授の言葉から、私の研究生活は始まりました。

 

5年生に上がり、漢方薬の研究室に配属されてすぐ、薬局・病院実習が始まりました。半年間の実習期間が終わり、これから卒業研究を始めるぞ!、と思った矢先の冒頭の教授の言葉でした。

 

某メーカーからデータを取って欲しいと依頼された研究で、これまで研究室の誰もやったことのない内容でした。もともと予定していた研究と全く違う内容なので、まずはどのように実験を計画していいかが分かりません。

 

担当の先生と何度も話し合い、似たような事例の論文がないか探しますがなかなか見つからず、英語の論文を無理やりいくつか探します。

試行錯誤して、実験のやり方を決めるまで約半年かかりました。

 

そのまま6年生に上がり、実験が本格的に始まります。

細胞抽出、PCR(タンパク質増幅)、動物実験…本格的に実験が始まってからの約半年間で、様々な実験を経験しました。

 

特に印象に残ったのが、動物実験です。

実験にはハツカネズミを使用し、飼育方法、体重の測り方、薬の投与、解剖など、一通りの実験方法を経験しました。

 

土日も毎日同じ時間に体重を測り、決まった間隔で薬を飲ませ、解剖して筋肉の重さを測り、筋肉内のタンパク質量を測定します。突然育てていたネズミが死んで、一から育て直しになったこともありました。

 

しかし様々な実験に手を出してみても、満足のいく結果がなかなか出ません。必死に実験を重ね、かろうじて結果が出たデータを何とかまとめ、夏のポスター発表に臨みました。怒涛の実験生活も、一旦区切りがつきます。

 

 

これまでの卒業研究を通して、社会に必要な様々なことを学ぶことができました。

①実験の計画を緻密に立てる

 準備にはどんな材料が必要か、どの工程にどれだけ時間がかかるかなど

②記録をこまめに、正確に残す

 実験の経過と結果を正確に残し、実験後に見やすくまとめる

③明日にやり残しをしない

 「明日やろうは馬鹿野郎」が先生の口癖でした笑

④期日、時間を守る

 研究生活で1番厳しく指導されました

 

このように、社会に出て必要なことを実験を通して学ぶことができました。現在調剤薬局で働いていて、この時期学んだことがそのまま仕事に活きています。指導していただいた先生には本当に感謝しています。

 

 

ポスター発表を終え、ようやく研究に目処が立ち一安心したのも束の間、国家試験の勉強が始まります。春から勉強を始めている同級生も多くいる中、実験三昧だった私は完全に遅れを取っていました。

 

ここから、これまでの人生で1番追い込まれた6年生後半の、「受験勉強+論文完成+卒業試験+国家試験」シーズンに入っていきます。次回はこの死に物狂いの時期を書いていきます。

「敷かれたレールの上を進む方が楽」

「全例がない道を通らなければいけないのが不安」

 

このような想いをしたことはないでしょうか。思えば私は、全例がない道を通ってきたことが多かったように思います。

 

・高校入学と同時に、希望してないのに新設コースに配属

・薬学部は6年制の一期生として入学

・卒業論文は、研究室で初めてのテーマ

・社会人2年目に新店の管理薬剤師

・社内教育部署の立ち上げと研修講師を担当

・趣味のオーケストラでは複数団体の立ち上げに参加

 

正直、今では初めての状況になると「またか」と思うようにまでなりました。

そんな初めて体験の1つが、薬学部5年生での臨床実習です。

6年制になって初めての実習は、前年までと大幅にカリキュラムが変わります。

 

私が実習に行った薬局は、漢方薬を多く取り扱う薬局でした。

指導薬剤師の先生の方針は、知識を教えるよりも、「自分で疑問を持ち、調べて解決する」姿勢を徹底的に私に求めました。

 

実習後に毎日レポート書くのですが、事実や感想だけではダメで、必ず「考察」を書かなくてはいけませんでした。

 

「自分が見て感じたことはなぜそう感じたのか考える」

「今までの経験とどう結びつけるのか」

模範解答がなく、自分と向き合って言葉をひねり出す日々はとても大変でした。毎日約2000字書いていたと記憶しています。

 

ですが、この実習期間に毎日必死になって自分と向き合って考えることができたことで、自分なりの考える力をつける最高の訓練ができました。

 

〈実習期間の学び〉

・今自分が置かれている環境に疑問を持つ

・なぜそのように思ったのかを自分の言葉で表現する

・疑問を持ったことは解消されるまで調べる

・今までの自分の経験と結びつけて考えるクセをつける

 

薬局実習は、薬局の仕事を教わりに行くイメージがありますが、知識や経験は仕事を始めればイヤでもある程度身につきます。

私にとっての薬局実習は、自分なりの考え方をつくるための訓練の場でした。

この経験は実習から15年経った今、現場で働くときや若手を教育する際に強く活きています。

 

敷かれたレールの上を歩くのではなく、あえて何もないところに行って、必死になって将来役立つ経験をする時間を作るのも、案外悪くないのかもしれません。その瞬間はキツいですけどね。

 

次回は、同じ5年生から始まった卒業研修について書きます。

研究の最初から最後まで波乱万丈でした。

 

 

↓薬局・病院実習の半年間毎日持ち歩き、ボロボロになるまで読み込んだ専門書です。

薬剤師として基本的な薬の知識や、病態などの周辺知識を最低限一通り網羅できます。

これから実習に行く学生さん、現場に入ったばかりで学校の知識の復習をしたい新人薬剤師の方には、特におススメです。

 

 

 

 

「2年生から急に授業が難しくなってついていけない…」
「専門科目が面白いと思えない…」

 

 薬学部の2~4年生で、このように感じている人は多いのではないでしょうか。私もまさにその一人でした。何とか2年生に進級して安心したのも束の間、私はすぐに専門科目の壁にぶつかりました。


 1年生で何とか単位を取った理科3科目(化学・物理・生物)は、付け焼き刃で身になっていない状態。基礎が分からないと理解しづらい「物理化学」「生化学」「分析化学」などの応用科目が始まり、当然のようにテストでは再試験ばかり取っていました

 

 同時にサークル活動も運営の代となり、学業と趣味の両立を目指しましたが、楽しさより何とか両方続けていく義務感も感じながらの必死な日々で、薬学分野の面白さを感じる余裕などありませんでした。

 

 3年生になると内容はさらに専門的になり、授業についていくのと試験に合格することだけで精一杯でした。薬学部を目指した動機が弱かったこともあり、やる気が湧かずただただ必死にこなすだけの毎日が続きました。

 

 そんな中、3年後期でサークルの運営の代から外れ、少し時間と心の余裕ができました。ここで私は「どうしたら勉強が身につくのか」を真剣に考え始めます。

 

 子どもの頃から、好きなことは自然に覚えられる特性があったことを思い出しました。例えば電車の時刻表や路線図、クラシック音楽の曲や楽譜は苦労しないで覚えていました。そこで「授業科目を好きになったら覚えやすいのでは」と考え、まずは授業科目に“興味を持つ努力”を始めました。

 

 「疾患病態学」「薬理学」など、病気や薬の効き方に関する内容はよくよく調べてみると面白いことが分かりました。教科書や資料の分からない単語を一つずつ調べ、暗記ではなく理解することを優先しました。「へぇー、面白い」と言いながら資料を見ていたのを思い出します。

 

 その結果、3年後期の試験では、毎回7~8科目も再試験を受けていたのが、たった1科目にのみになり、初めて勉強の成果を実感することができました。

 

 4年生になると授業数はさらに増え、難易度も上がりました。それでも「興味を持って学ぶ姿勢」を知っていたおかげで、1年を通して再試験なしで5年生に進級でき、ようやく薬学の面白さを感じられるようになりました。

 

 2~4年生で私が学んだことは、
「どうせやらなければいけないことなら、興味を持って前向きに取り組む」
ということです。

 

 嫌々取り組めばストレスしか感じません。しかし少しでも興味を持てば、その時間は有意義なものになって自分の身になります。学生でも社会人でも、「やりたくないけど避けられないこと」は必ず出てきます。そのときの心の持ちようで、無駄な時間か、そんな世界があるのかと有意義な学びと捉えるかで、その後の自分の成長に響いていくのだと思います。

 

 「なぜ勉強するのか」「なぜ仕事でこんなことまでやるのか」と思ったときこそ、この考え方を思い出してほしいです。私自身、この姿勢を持てるようになってから、「今は新しい学びの時間だ」と前向きに思えるようになりました。

 

 何か壁にぶつかったときに、私の経験が役に立ってもらえると嬉しいです。
 

 次回は5年生編です。臨床実習・卒業研究でさらに壁にぶつかることになります。

薬学部に入学した1年生の春。授業が始まってすぐに、
「もっと高校で勉強しておけばよかった…」
と、人生で初めて心から後悔しました。

 

前回の記事にも書きましたが、私は消去法で薬学部を選び、運よく推薦で入学しました。高校ではほとんどまともに勉強をしてこなかったので、入学直後からツケを払うことになりました。

 

当時のカリキュラムでは、化学・物理・生物の理科3科目が必修で、どれか1つでも落とせば即・留年でした(今は違うようですが…)。ところが私は「勉強の仕方」を知らないまま授業を受け、自己学習しても頭に入らず、ただ焦るばかりでした。

 

親からは「6年間ストレートで卒業すること」を条件に通わせてもらっていたので、留年=退学の危機。友人に泣きついて教えてもらい、教科書を丸暗記し、再々試験まで何とか粘り…。なんとか全ての単位を取れたときは、本当に心底ホッとしました。

 

そんな中で唯一いい成績を取れたのが日本史。小学生の頃に遊んでいたゲーム「信長の野望」がきっかけで日本史が大好きだったためです。結果は日本史AA、理科3科目はすべてC(ギリギリ合格)。成績表を見ながら「入る学部を間違えたかも」と思ったことを、今でも鮮明に覚えています。

 

振り返ると、最大の問題はやはり「勉強の仕方を知らなかったこと」でした。受験勉強をしっかり経験した人は、新しい科目でも攻略法を持っています。でも私にはそのノウハウがなく、大学生活の先行きに不安しかありませんでした。

 

それでも私は、部活漬けだった高校時代と同じように、大学でもオーケストラサークルに入って音楽活動に没頭します。勉強ができない理由を趣味のせいにせず、「趣味と学業を両立する」と心に誓ったのもこの頃でした。

 

薬学部1年生は、高校までの「勉強の貯金」で乗り切れる部分が多いです。しっかり勉強してきた人は有利ですが、私のように勉強の基礎が抜けている人は本当に苦労します。実際、1年生で留年した同級生もいました。

 

だからこそ今、これから薬学部を目指す人や若手薬剤師に伝えたいのは——


「勉強の仕方」を早いうちに身につけておくことが、将来必ず自分を助ける。

ということです。

 

それは薬学部だけでなく、社会に出てから新しいことを学ぶときにも大きな武器になります。社会に出てからも今まで学んでこなかった新しい分野を勉強することになりますが、どの分野を勉強することになっても必ず役に立ちます。

私のような苦労をする人が少しでも減るように、ここに書き残します。

 

次回は2~4年生編を書きます。いよいよ専門科目が始まり、勉強の仕方が分からない私はさらなる試練を受けるのでした。

私が薬学部を受験する年は、薬学部が4年から6年間に変わる初めての年でした。
そもそも、私は薬剤師という職業が何をしているのか、なぜ必要なのかほとんど知りませんでした。少し年上の親戚に薬剤師がいましたが、どんな仕事をしているのかあまり理解していませんでした。
なのに2年も余分に大学に行くことにも関わらず、なぜ薬学部に行こうと思ったのか書いていきます。


私は音楽少年で、小学校からピアノを始め、中学校から吹奏楽に出会い、高校ではいわゆる名門高校に入り吹奏楽を続けました。吹奏楽をやるために高校を選んだため、勉強は二の次でひたすら部活に勤しんでいました。年間360日以上は部活に行っていました。

高校3年生の最後のコンサートの日が2月上旬で大学一般入試の日と重なり、一般入試をあきらめなくてはいけなくなりました(部活の日程が最優先)。
そのため推薦入試で進路を選ばないといけないのですが、その頃行きたい進路が見つかっていませんでした。
ピアノを始めたと同時に作曲を始め、音大に作曲で行きたいとずっと思っていましたが、実力的に全く届かず諦めなくてはならなかったため、他の進路先を選ぶ必要がありました。

理系だったので理系学部を調べていても情報・工学などは興味がなく、困って色々な大学のパンフレットを見ていたところ、ある大学の薬剤師の推薦入試が小論文のみで入試できることが分かりました(現在は違うようです)。
部活ばっかりでまともに勉強できなかったし、薬剤師なら将来役に立つだろう、という安易な気持ちで受験することを決めました。


もし落ちたら、高校で勉強できなかった分1年間予備校でちゃんと勉強して受験し直そうと考えていましたが、運よく小論文で受かっ(てしまっ)たため、入学してから理科3科目などの高校教科で相当苦労することになりました。大学の思い出は別の記事で書きます。

以上が、薬学部に入ることになったきっかけでした。正直消去法です。
しかし、消去法で入った薬学部を6年かけて卒業した後薬剤師としてそこそこ充実して働き続けられたのは、無理言って学費を出してくれた親のおかげです。
動機は消去法だったとしても、今薬剤師として働いているのだから、自分に与えられた役割と使命を果たしていくことが必要だと思って働いています。

同級生の中には、医学部に落ちたから、という理由で入った人も何人かいました。
世の中の薬剤師の方は、なぜ薬学部に入ろうと思ったのか気になります。機会があれば聞いてみたいものです。

前回医薬分業のメリットについて書きましたが、当然デメリットもあります。

 

 

【医薬分業のデメリット】

1.待ち時間が余計にかかる

2.会計が余計にかかる

3.余計な手間がかかる

 

 

1.待ち時間が余計にかかる

 

病院で診察や会計で散々待たされて、やっと終わって薬をもらうだけなのに薬局でさらに待たされる。

処方薬は1種類だけなのに前に何人も待っていて、たった1つの薬をもらうだけなのにかなりの時間を待つことになる。

 

病院と薬局の特性が違う以上、どうしても起こってしまう調剤薬局あるあるの事例です。

患者さんは病院で、検査、診察、会計とそれぞれ待ち時間が発生しており、その後薬をもらって帰るだけなのにさらに待たされることになります。調剤薬局で起こるクレームの多くは、待ち時間が原因によるものです。

 

薬を出すのに時間がかかるのは、実は裏では色々やっていることが多いです。病院への問い合わせ(疑義照会)、散剤・水剤・軟膏の調製、卸への在庫確認…

でも待っている患者さんからは何をやっているかは見えないので、ただ待たされていると感じるのは当然と思います。

 

 

2.会計が余計にかかる

 

私が薬剤師になった頃は段々と医薬分業が進んできた時期であり、まだまだ薬局で薬をもらうことが一般的ではなかったように思います。そのため普段病院にかからない方からは、「病院でお金を払ったのにまた払うの?」と聞かれたことが多くあります。

 

調剤薬局で薬をもらうと、基本料、技術料、薬学管理料など、院内調剤では発生しなかった料金が余分にかかることになります。

薬剤師が薬を管理していることへの対価が発生しているのですが、薬剤師や調剤薬局への意義が理解されていないと、ただ薬をもらうためだけに余分に会計がかかると感じられてしまいます。

 

余分に料金がかかるのは薬の専門家がちゃんと仕事をしてくれているからだ、と思われるようになれば医薬分業への理解が進むのかもしれませんが、まだまだ薬剤師側の努力が必要なのかもしれません。

 

 

3.余計な手間がかかる

 

患者さんの中にはもいれば、いつも同じ薬だし早くもらえればいいと考えている方もいれば、丁寧に説明を聞いたり質問をしたい方もいらっしゃいます。体感としては、7:3くらいです。

医薬分業の恩恵を受けるのは後者の方ですが、前者の方には薬をもらうだけでわざわざ薬局に行く手間が煩わしいと思われても当然です。何もしないでただ薬だけ渡すのなら医薬分業の意義がないので、そのような方には必要なことを最低限確認するようにしています。

 

薬局に初めて来られた方には、住所・電話番号や、体質、他院で飲んでいる薬などのアンケートを行いますが、「病院でも書いたのに薬局でも同じことを書くの」と言われる方も多いです。薬局は薬局で病院とは違う視点で患者さんのサポートをするために必要なことなのですが、人によっては煩わしく感じられてもおかしくありません。

 

 

結局のところ医薬分業によってデメリットを感じるのは、薬剤師や調剤薬局の意義が理解されていないからだと思います。

薬剤師・調剤薬局があるから安心して薬を飲めると世間に思ってもらえれば、今回の3点への理解が進むのではないかと思っています。

薬剤師は真面目で実直な人が多いです(たぶん)。今後さらに薬剤師や調剤薬局への理解が広まり、医薬分業してよかったと思える方が増えてもらえると嬉しいです。

 

何度も書きますが、医薬分業のメリットを感じてもらうためにも、せっかく身近にいる薬剤師を気軽に活用して下さい。

薬剤師は今までせっかく勉強してきたので何か人に役に立ちたいと考えているはずです。色々聞かれると喜んで対応します(たぶん)。

私自身もここに薬剤師がいてよかったと思われる薬剤師になれるよう、努力を続けていきたいです。

前回の記事でも触れましたが、日本における医薬分業率が年々増えていっています。現在は80%を超えています。

 
一昔前は、診察後病院の中で薬をもらう「院内調剤」が主流でした。今は処方せんをもらって調剤薬局で薬をもらうのが一般的になってきています。
 
ここまで医薬分業が促進されているのは、国として進めたい理由があるからですが、今回は調剤薬局から見た医薬分業について書いていきます。

 

【医薬分業のメリット】
1.薬剤師の専門性の発揮
2.無駄な薬の削減
3.在庫管理の適正化

 

1.薬剤師の専門性の発揮
 
院内調剤の場合、調剤をするのは専門知識のない病院スタッフであることが多いです。
 
医薬分業により薬剤師が調剤をすれば、
・目の前の患者さんの状態に適した薬か、使い方や薬の量は合っているかが確認できる
・お薬手帳(今はマイナンバー情報でも)で他に飲んでいる薬との飲み合わせを確認できる
・患者さんが持っている病気と相性が悪い薬か動画を確認できる(緑内障や前立腺肥大症が有名)。
・薬に関してちょっとした聞きたいことがあった時、わざわざ診察を受けて医師に聞かなくても、電話一本で薬剤師と直接会話ができる。
※行ったことのない薬局でも応じてくれます
 
などのメリットがあります。
医薬分業が進むことで、薬の専門家である薬剤師が身近にたくさんいるようになってきているので、安全に薬を飲むためにぜひ有効活用してほしいです。
 
 
2.無駄な薬の削減
 
飲み忘れ、自己判断による服用中止などで余っている「残薬」は、金額に換算すると全国で約500億円あると言われています。
保険を使って調剤をしている薬がこれだけの金額を無駄にしているのは、国にとって大きな損失です。
そこで国は薬剤師に対して、薬の無駄をなくして医療費削減をするように働きかけています。
 
薬局で患者さんから「薬を飲み忘れて余っている」との申し出があったり、会話の中で「もしかしたら飲めていないかも」と感じた時は、薬局から病院に処方日数変更を依頼して残薬調整をします。
 
飲み方理解が出来ていなくて飲めていない場合、もらったけど何となく怖くて飲めていないなどの事例があった場合は、理解できるまで薬剤師が丁寧に説明します。しっかりと服用することで患者さんの症状も改善しますし、残薬も発生しなくなります。
 
無駄な薬が減ることは、国にとっても患者さんにとっても双方にメリットがあることで、薬剤師が大きく貢献できる業務の1つだと考えています。
 
 
3.在庫管理の適正化
調剤薬局の重要な業務の一つに、「在庫管理」があります。医薬品を「多過ぎず少な過ぎず」適切な量を薬局に置くように管理をすることです。
 
院内調剤の時はクリニック内で在庫管理が必要です。Drが在庫管理をする場合もありますが、診察の合間に正確に在庫状況を把握して管理するのは、大変手間がかかります。
 
院内調剤の場合は、限られた在庫スペースの中で採用品を選ぶ必要があるため、Drが治療で使いたい薬の全てを置くことができず、置いてある薬の中から処方薬を選ぶ必要があります。そのため本当には使いたい薬があるのに、院内採用薬の都合で処方できない場合が出てきます。
 
医薬分業にすると在庫管理は調剤薬局が担っているため、Drは採用薬の都合を考えずに好きな薬を処方することができます。薬の在庫状況や発注のことも考えずに、診察に集中することができます。医薬分業は在庫管理だけを見ても、クリニック側にもメリットがあります。
 
 
以上、医薬分業のメリットを大きく3点にまとめましたが、このように医薬分業には様々なメリットがあります。薬剤師にとっても専門性を発揮し、医師や患者さんに貢献できる機会が増えます。
医薬分業によって身近に薬剤師が増えるのだから、ぜひ薬剤師や調剤薬局有効活用して欲しいと思います。
 
次回は医薬分業のデメリットについて触れたいと思います。