東福寺の紅葉2023 11月30日早朝拝観レポ
~京の名伽藍と燃ゆる紅~
東福寺は、京都市東山区本町十五丁目にある臨済宗東福寺派の大本山の寺院。山号は慧日山(えにちさん)。本尊は釈迦如来。京都五山の第四位の禅寺として中世、近世を通じて栄えた。近代に入って規模が縮小されたとはいえ、今なお25か寺の塔頭(山内寺院)を有する大寺院である。かつては身の丈五丈の釈迦如来座像を有し、山城国(現在の京都府の一部)では雲居寺大仏・方広寺大仏(京の大仏)に次ぐ高さを有する大仏として、威容を誇っていた。中世においては「南都(東大寺)の半仏雲居(雲居寺)、雲居の半仏東福(東福寺)」「南都の四半仏」と謳われるなど、身の丈十六丈の東大寺大仏・身の丈八丈の雲居寺大仏と並び称されていた。東福寺は宗派の雲水たちが修行する専門同上である一方で、紅葉の名所として著名な観光スポットであり、秋には数十万もの観光客が訪れる。域内には多くの国宝、重要文化財に指定された名建築を有し「東福寺の伽藍面(がらんづら)」とも呼ばれる。
東福寺の名前の由来
東福寺の名前は、奈良の東大寺と興福寺に由来しています。東大寺の「東」、興福寺の「福」の二文字から東福寺と命名されているのです。広大な伽藍を誇る東福寺ですが、奈良の東大寺と興福寺にあやかろうと造営されていた史実には興味深いものを感じます。
今回梅沢富美男・水森かおり特別公演が大阪の新歌舞伎座で開催され、ちょうど紅葉の時期とああり京都を訪問しました。11/29一日目は清水寺界隈、30日は早朝に東福寺に紅葉を観に行きました。この時期は平日でも昼間は大混雑が予想され、また時間的にも余裕がないため、JR東海ツアーズの早朝拝観を予約しました。この時期の東福寺は写真も撮れないほどの混雑ぶりですが、早朝拝観だと余裕をもって写真も撮ることができ、スムーズに拝観することができました。この日は5:30頃ホテルをチェックアウトし、淀屋橋から京阪電車で東福寺駅へと向かいました。
東福寺駅に着いたのは7:00ころ、集合場所の東福寺日下門までは徒歩で10分ほどです。
臥雲橋
臥雲橋は東福寺三名橋のひとつに数えられている橋で、あの緑や
紅葉に埋もれた
通天橋の光景はこの臥雲橋から眺めたものです。
東福寺の境内を流れる渓流「洗玉澗(せんぎょくかん)」の一番下流川(入り口付近)にあり、渓谷に建てられている東福寺境内と一般道を分け隔てる境界沿いに位置する橋となっています。
東福寺三名橋
東福寺の渓谷に架けれた3つの橋は、「東福寺三名橋」と呼ばれる。上流から偃月橋・通天橋・臥雲橋。偃月橋は、単層切妻造・桟瓦葺きの木造橋廊。1603年(慶長8年)の建築で重要文化財。「日本百名橋」の一つ。通天橋は、
仏殿・
方丈から
開山堂(常楽庵)に至る渓谷「洗玉澗」(せんぎょくかん)に架けられた橋廊。1380年(天授6年)に春屋妙葩(しゅんおくみょうは:普明国師)が谷を渡る労苦から僧を救うため架けたと伝えられる。南宋径山(きんざん)の橋を模したもので「通天」と名付けられた。現在の通天橋は、1959年(昭和34年)に台風で倒壊した後、1961年(昭和36年)に再建されたもの。ここからの紅葉と新緑は絶景。黄金色に染まる三ツ葉楓は開山の聖一国師が宋から伝えた唐楓といわれている。
日下門へ到着しました。ここで拝観の受付を行います。
受付は7:30からですが、すでに多くの人が集まっていました。
7:30になりいよいよ境内に入ります。
人の流れに沿って進んでゆくと鮮やかな紅葉の木々の色が飛び込んできます。
愛染堂
愛染堂重要文化財 丹塗りの杮葺き八角円堂。
南北朝時代の建築。昭和12年、万寿寺より移された。愛染明王をまつる。

東福寺HPより引用
通天橋
いよいよ紅葉の名所、通天橋に入ります。方丈と開山堂を結んで架かる。ここから眺める渓谷・洗玉潤の紅葉と新緑は絶景。黄金色に染まる珍しい三ツ葉楓は聖一国師が宋から伝えた唐楓と言われている。洗玉澗を渡るため、本堂から開山堂を結ぶ橋廊。天授6年(1380年)に春屋妙葩が架けたとされます。眼下に楓の木々が広がり、秋の紅葉シーズンには京都屈指の眺望を誇ります。
開山堂へと続く回廊に入ります。
開山堂(常楽庵)
重要文化財 1280年入定の聖一国師を祀る。楼閣そびえる伝衣閣にある「三国伝来の布袋」像は伏見人形のルーツ。普門院前の庭園は江戸中期の名園。方丈から通天橋を渡った境内の北、最も高い場所に建つ。1階の礼堂最奥の祠堂に、開山である円爾弁円(聖一国師)の尊像が安置されている(建物内は非公開)。円爾はここ開山堂に隣接する普門寺(現在の普門院)に住し、東福寺建立のようすを眺めていた。1280年(弘安3)、79歳で入寂した地でもある。開山堂上部にある伝衣閣では阿弥陀如来立像、布袋和尚坐像、薬師如来坐像を祀り、布袋和尚坐像は伏見人形のルーツとされる。
美しい紅葉の情景を観た余韻が残る中、通天橋を後にし、方丈前にやってきました。今回は時間の都合で観ることはできませんでしたが、こちらも京の名園です。

東福寺HPより引用
本坊庭園(方丈)
昭和の名作庭家・重森三玲の作(昭和14年)。「八相の庭」と命名され、近代庭園の傑作とされる。方丈の東西南北に四庭をもつ。方丈とは、禅宗寺院における僧侶の住居であり、後には相見(応接)の間の役割が強くなりました。当初は“東福寺方丈「八相の庭」”という名称でしたが、2014年に“国指定名勝”に登録され、改めて「国指定名勝 東福寺本坊庭園(方丈)」となりました。東福寺本坊庭園(方丈)は、明治十四年の火災により仏殿、法堂、庫裏とともに焼失しましたが、明治二三年(1890年)に再建され、災禍を免れた三門、東司、禅堂、浴室などの中世禅宗建築とともに、現代木造建築の精粋を遺憾なく発揮しています。内部は、三室二列の六室とし、南面に広縁を設けています。中央の間を室中と呼び、正面は双折桟唐戸としています。広大な方丈には東西南北に四庭が配され、「八相成道」に因んで「八相の庭」と称しておりました。禅宗の方丈には、古くから多くの名園が残されてきましたが、方丈の四周に庭園を巡らせたものは、東福寺本坊庭園(方丈)のみです。作庭家・重森三玲(1896-1975)によって昭和十四年(1939年)に完成されたもので、当時の創建年代にふさわしい鎌倉時代庭園の質実剛健な風格を基調に、現代芸術の抽象的構成を取り入れた近代禅宗庭園の白眉として、広く世界各国に紹介されています。
方丈を通り過ぎると大伽藍が現れます。
本堂(仏殿兼法堂)
昭和9年築の重層入母屋造の大建築。天井には蒼龍図は堂本印象作。春の涅槃会には明兆の大涅槃図が公開される。
三門
国宝 大仏(天竺)様を思わせる、室町初期の再建。扁額「玅雲閣(みょううんかく)」は足利義持筆。楼上内部には諸仏が並び、天井や柱には明兆と弟子による極彩画が描かれている。どことなく東大寺の三門をイメージさせられますね。
豆腐記事を後にした私は光明院に向かいました。ここにも素晴らしい庭園と紅葉の風景が広がっていますが今回は拝観せず、京阪鳥羽街道駅から伏見稲荷へと向かいました。この日のことはまた後日書くかもしれませんのよろしくお願いします。
光明院
東福寺の紅葉は生きている間に一度は観る価値のある素晴らしい情景です。昼間は大変混雑いたしますので、平日の早朝拝観や夜間特別拝観をお勧めします。正規の開門は8:30からですのでよく調べて訪問されることをお勧めします。今回は素晴らしい体験をさせていただき幸せでした。寒さの増してゆく時期ですが、皆様もお健やかにお過ごしくださいませ。ありがとうございました。
こちらのリンクよりクリエーター: Yasuhiro Imamiyaさんの写真を引用