梅雨。雨は嫌いじゃない、むしろ晴れより好きだ。五月病なんて言うけど新しい人や環境に嫌気が差し、そこから逃避する言葉だと思う。自分では処理し切れない気持ちの渦に飲まれる。逃げたいのに逃げ出せない現実社会、大人になった私に重く課せられる生きるための、生きていくための術なのだ。暗くなった帰宅路で雨が私の感情を流してくれる。雨が降る間だけは弱い私でも良いと認めるように。どうか梅雨が終わるまでに強くなれるといいなぁ。