悲劇のヒロイン・メンヘラの心象が分かった! | 空・色・祭(tko_wtnbの日記)
高潔には適わぬ、平凡にも能わぬ、唯一私に与えられた領分は不幸のみだ。

被差別な意識-劣位の心象-ルサンチマン

それら諸々が、人は平等である筈なのに何故私はこうも不条理でなければならないのかという悔恨を忍ばせながら、私は不条理であるから、ひいきを得ることができる人間だというどや顔に変わり、特別へと転化される。

不幸だったから特別なのか、特別だから不幸だったのか、先行後行の区別は次第になくなり、不幸つまり特別に固着する。

倫理的な人間であれば、人の不幸に配慮しなければならぬ、不幸な人間を罵れば非難の矢に晒される。

そうした絶大な倫理の力の庇護の元、自らの不幸を誇示することで、不幸でなければ平凡でしかない自分を特別へと成らしめる。

不幸を誇示するときは、美的に昇華し悲劇としたい。

不幸な人間が自分の不幸を恨みながら解放されたいと願う一面、不幸であることから抜け出せないのは、そうした事情からだろう。

幸せな人間から見れば、不可解に見えるが、不幸な人間は、不幸であることの味を覚え、不幸な自分を憎みながら恍惚としている。

それがメンヘラの心象だということを学んだ。

不幸なことは特別なことではないということ。

それに気付かなければ、メンヘラからは抜け出せないだろう。

不幸からは解放されない!