英シンガー・ソングライター兼ピアニスト、エルトン・ジョンが語るローリング・ストーン誌の特集記事 『Elton John: My Life in 20 Songs(エルトン・ジョン:20曲で振り返る、我が人生)』(映画監督・音楽ジャーナリストのキャメロン・クロウ著)を大変興味深く拝見した
時系列に選曲された20曲は、彼の人生の転機となった曲(自体のもつ意味合いを語っている場合)もあれば、その時代や出来事、主にアルバムの象徴として取り上げている場合もある。あまり日常的に登場するわけでもない・私生活が見えてこない日本にあって、ちょっと変わったスーパースターの人間性やプライベートが垣間見られる点が面白い。かつて10分で作曲したと言っていた "Your Song"(僕の歌は君の歌)を今回は20分としていて、当事者としてはどうでもいい事なんだな等、現在に重きをおくエルトンならではの視点が楽しめる
彼のキャリア全体を知っているような熱心なファンの方々からすれば、目を通せば十分納得がいく&やっぱりそうだったのか等とそれなりのサプライズがあるのではないかと思う。そんな中で、ほぉ~こんな実情があったのかと私がショックを受けた・・・
’88年リリースの傑作アルバム ”Reg Strikes Back”(REG‐ストライクス・バック)から、第1弾ヒット曲 "I Don't Wanna Go On With You Like That"(アイ・ドント・ワナ・ゴー・オン)
タイトルどおり「そんな君とはやっていけない」と破局をテーマにした歌詞なのであるが、この曲の記事でエルトンはドラッグ問題に触れ、「ステージ上で服用したことはない。自分自身をそれから離別させておくべきなんだ」とプロのエンターテイナーとしての心構え、それと折り合いをつけステージを台無しにしない姿勢について語っている
この曲の「君」を他者と捉えず、「ドラッグを服用する自分自身」と解釈すれば、少し違った見方が出来ると思う。ライヴ感満点の熱狂的なキーボード・ソロが、パフォーマーと快楽主義者の間で揺れ動く自己の葛藤を表現してるのかもしれない
"I Don't Wanna Go On With You Like That"
(アイ・ドント・ワナ・ゴー・オン) Elton John 1988
from his 21st studio album ”Reg Strikes Back”(1988)*試聴, ”Reg Strikes Back”(LP 1988), ”Reg Strikes Back”(Remaster 1998)
single "I Don't Wanna Go On With You Like That"(1988)
hits compilation album ”The Very Best of Elton John”(1990)*試聴, ”Greatest Hits 1970-2002”(2002)*試聴
歌詞 歌詞・コード Guitar Pro(DL)
本アルバムを世評を無視して「傑作」としたのは、楽曲の完成度も高いし個人的にそう思っているから(笑)。今作の深い歌声を耳にして、エルトン作品に対する見方が変わった。それまでは普通にアレとかコレとかが最高傑作として絶対と思っていたが、これからは最新作こそベストでいいんじゃないかと感じた。リアルタイムで味わえることを1番にしたいと。なかなか分かってもらえない捉え方かもしれないが
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エルトン・ジョン(ブログ・テーマ)
original up date : 2013-10-31 20:20:20(今回リンク先変更&追加あり)
簡単に言うと、かなり変わっている・・・
インダストリアル系初期ポストパンク・バンド、キャバレー・ボルテール(1973–1994 2014-)の’80年リリースの強力なEP ”Three Mantras”(スリー・マントラス)
ノイズとテープ操作による衝撃的な第2弾スタジオ・アルバム ”ザ・ボイス・オブ・アメリカ(試聴)” 同様同年にリリースされたEP作品(2曲収録、計40分強)*英国では今作が5月、アルバムは7月に発表されたようだ
私が最初にキャブス(キャバレー・ボルテールのこと)に接したのが今作で、”ザ・ボイス・オブ・アメリカ” で垣間見られる楽曲的な佇まい・体裁が見事に欠如している点が、圧倒的な魅力となっている。長々とした反復により「これは果たして音楽なのだろうか?」などと考える余裕も与えず、聴き手の感情を一掃してしまう「音」が強固に鳴り響く
音に込められた意味性とかアーティストの自己表現から最も遠いところにあるような人工的な音を作り上げていて、聴き手側の内面をえぐり出す「醒めたサウンドトラック」として機能する。心地良さとは、全く無縁の環境音楽とでも言えば良いのだろうか
尚、タイトルの「3つのマントラ」とは、収録されたサウンドが全く異なる2つのマントラに続く、3つ目のマントラ(真言)を自分自身で探せ!ということ・・・らしい
学生時代、絵を描く際に ”ロウ (デイヴィッド・ボウイ)” と共に常用したレコードだが、どちらにも一切ノスタルジーを感じない。私にとっては、外部との「拒絶意識」を強化させるための精神的な拠り所だったのかも・・・と思えてくる
01. "Western Mantra"(ウェスタン・マントラ) Cabaret Voltaire 1980
from their EP "Three Mantras"(1980)*試聴, "Three Mantras"(CD 1990) & "Three Mantras"(CD Enhanced 2012)
02. "Eastern Mantra"(イースタン・マントラ)
’13年のインタヴュー記事:ノイズ・インダストリアルの巨匠、3枚同時再発!リチャード・H・カーク、インタヴュー
【パンク / ポストパンク 関連記事】
Entertainment! / Gang of Four 2013-11-17
Horses / Patti Smith 2010-08-01
Search and Destroy / Iggy and The Stooges 2010-06-08
Blitzkrieg Bop / Ramones 2010-03-28
Town Called Malice / The Jam 2010-02-04
PiL日本’83 / Public Image Ltd. 2009-12-26
Metal Box (Remaster) / Public Image Ltd. 2009-12-24
Kick Out the Jams / MC5 2009-11-25
Damaged Goods / Gang of Four 2009-11-12
Papa's Got a Brand New Pigbag / Pigbag 2009-09-06
Money (That's What I Want) / The Flying Lizards 2009-08-24
Motown Junk / Manic Street Preachers 2009-08-23
Sandinista! / The Clash 2009-07-15
21st Century Breakdown / Green Day 2009-06-16
original up date : 2010-03-17 18:04:10 (今回動画最新化・追加&加筆あり)
インダストリアル系初期ポストパンク・バンド、キャバレー・ボルテール(1973–1994 2014-)の’80年リリースの強力なEP ”Three Mantras”(スリー・マントラス)
ノイズとテープ操作による衝撃的な第2弾スタジオ・アルバム ”ザ・ボイス・オブ・アメリカ(試聴)” 同様同年にリリースされたEP作品(2曲収録、計40分強)*英国では今作が5月、アルバムは7月に発表されたようだ
私が最初にキャブス(キャバレー・ボルテールのこと)に接したのが今作で、”ザ・ボイス・オブ・アメリカ” で垣間見られる楽曲的な佇まい・体裁が見事に欠如している点が、圧倒的な魅力となっている。長々とした反復により「これは果たして音楽なのだろうか?」などと考える余裕も与えず、聴き手の感情を一掃してしまう「音」が強固に鳴り響く
音に込められた意味性とかアーティストの自己表現から最も遠いところにあるような人工的な音を作り上げていて、聴き手側の内面をえぐり出す「醒めたサウンドトラック」として機能する。心地良さとは、全く無縁の環境音楽とでも言えば良いのだろうか
尚、タイトルの「3つのマントラ」とは、収録されたサウンドが全く異なる2つのマントラに続く、3つ目のマントラ(真言)を自分自身で探せ!ということ・・・らしい
学生時代、絵を描く際に ”ロウ (デイヴィッド・ボウイ)” と共に常用したレコードだが、どちらにも一切ノスタルジーを感じない。私にとっては、外部との「拒絶意識」を強化させるための精神的な拠り所だったのかも・・・と思えてくる
01. "Western Mantra"(ウェスタン・マントラ) Cabaret Voltaire 1980
from their EP "Three Mantras"(1980)*試聴, "Three Mantras"(CD 1990) & "Three Mantras"(CD Enhanced 2012)
02. "Eastern Mantra"(イースタン・マントラ)
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original up date : 2010-03-17 18:04:10 (今回動画最新化・追加&加筆あり)
レスター・ヤング(米テナー・サックス奏者 1909-1959)に捧げられた・・・
米ジャズ・ベーシスト兼作曲家、チャールズ・ミンガス(1922-1979)の’59年リリースの傑作アルバム ”Mingus Ah Um”(ミンガス Ah Um)収録の名バラード "Goodbye Pork Pie Hat"(グッドバイ・ポーク・パイ・ハット)
曲名に使われている「ポーク・パイ・ハット」とは、レスター・ヤングのトレードマークだった山高帽子のこと。美しく憂いを帯びたメロディラインがグッとくる名曲で、スタンダードといってもよい程広くカヴァーされている
"Goodbye Pork Pie Hat"
(グッドバイ・ポーク・パイ・ハット) Charles Mingus 1959
from his studio album ”Mingus Ah Um”(Mono 1959), ”Mingus Ah Um”(Stereo 1959), ”Mingus Ah Um”(CD Remaster1987), ”Mingus Ah Um”(Remaster1998), ”Mingus Ah Um: 50th Anniversary (Legacy Edition)”(2009)*試聴
コード Power Tab(DL) Guitar Pro(DL)
’75年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ映像↓
"Goodbye Pork Pie Hat" Live at Montreux 1975-07-25
from his live video ”Live At Montreux 1975”(2005)
英ロック・ギタリスト、ジェフ・ベックの’76年の傑作アルバム ”Wired”(ワイアード)収録のカヴァー・ヴァージョン・・・
"Goodbye Pork Pie Hat"
グッドバイ・ポーク・パイ・ハット) Jeff Beck 1976
from his 8th album ”Wired”(1976), ”Wired”(CD 1990), ”Wired”(CD MSFB 1990), ”Wired”(Remaster 2001), ”Wired”(DSD Mastering 2005)*試聴
TAB譜(イントロ) Guitar Pro(DL)
”ワイアード” はジェフ・ベックのカッコよさ・スリリングさを余すところ無く伝えてくれるアルバムだが、この渋い選曲により作品に深みを与えるように思う
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Money Jungle / Duke Ellington 2009-12-14
Charles Mingus - Weird Nightmare 2009-11-08
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Studio Live 1972 - Beat Club / Jeff Beck Group 2010-06-19
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The 2009 Rock and Roll Hall of Fame 2009-04-07
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