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🐈‍⬛ その猫には、名前がありませんでした

町にはたくさんの猫がいます。
靴屋の猫は「レオ」、本屋の猫は「げんた」、八百屋の猫は「チビ」。
みんな誰かに呼ばれ、誰かに愛され、居場所があります。

でも――
この猫には、名前がありません。
鼻と耳にはケンカの跡。
少し寂しげで、不安げな表情。
野良猫として生きてきた「ぼく」は、誰にも名前をつけてもらったことがないのです。

「いいな。ぼくも、なまえほしいな」

そんな“ぼく”の小さな願いから、この物語は始まります。

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📚絵本の基本情報

• タイトル:『なまえのないねこ』
• 文:竹下文子
• 絵:町田尚子
• 出版社:小峰書店
• 発行日:2019年4月24日 
• 対象年齢:5歳〜大人まで 
• 受賞歴:• 第12回MOE絵本屋さん大賞1位
• 第51回講談社絵本賞
• 第25回日本絵本賞
• 未来屋えほん大賞 ほか多数



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🐾 ストーリー:名前を探す旅へ

お寺の猫「じゅげむ」が言います。

「じぶんで つければ いいじゃない。
じぶんの すきな なまえをさ」 

その言葉に背中を押され、ぼくは町へ出て“名前探し”を始めます。

でも、見つかるのは――
「のらねこ」
「あっちいけ!」
「へんなねこ」

それは名前ではなく、ただの呼び方。
ぼくの心は、雨のようにしずんでいきます。

雨宿りをしながら空を見上げるぼく。
そのとき――
「ねえ。おなかすいているの?」
やさしい声が聞こえます。

その瞬間、ぼくは気づくのです。

ぼくが本当にほしかったのは、“名前”ではなく、“誰か”だったのだと。

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🎨 絵の魅力:町田尚子さんの“猫愛”が詰まった世界

町田尚子さんは『ネコヅメのよる』など、猫を描く名手として知られています。
この作品でも、猫の毛並み、目の色、雨に濡れた質感まで、驚くほどリアル。

• 表紙のキジトラのまなざし
• 町の猫たちの個性
• 雨のシーンの静けさ
• 見返しに描かれた猫たちの名前


細部まで“猫への愛”が詰まっていて、ページをめくるたびに胸がぎゅっとなります。

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💬 読者の声

• 「大人が泣く絵本。読み終わったあと、しばらく動けなかった」
• 「猫を飼っている人には特に刺さる」
• 「名前を呼ぶことの意味を考えさせられる」


絵本ナビでもプラチナブックに選ばれ、レビュー評価も非常に高い作品です。

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🐈‍⬛ テーマ:名前とは、愛情の証

この絵本が伝えてくれるのは、
“名前”とは、誰かに必要とされることの証
ということ。

名前があるから幸せなのではなく、
名前を呼んでくれる“誰か”がいるから幸せ。

その気づきが、物語の最後に静かに、でも力強く描かれています。

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🌙 読み聞かせのポイント

• ゆっくり、静かに読むと“ぼく”の孤独が伝わる
• 雨のシーンは声を落として
• 最後の場面は、少し間を置いてページをめくると余韻が深まる
• 大人が読んでも心に響くので、親子で共有するのもおすすめ


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🎁 まとめ:猫の日にも、日常にも寄り添う一冊

『なまえのないねこ』は、
「名前を呼ぶ」という行為の温かさを思い出させてくれる絵本です。

猫の日(2/22)に合わせて読むのも素敵だし、
日常の中でふと手に取っても、心がじんわり温まります。