「トラバースは大丈夫でしょうか。
氷壁はありますか?」
そんな事前問い合わせをしてきた@@さん。
雪山に対して若干ナーバスになって居るようでした。
「大丈夫です。」
「赤城山の北尾根はトレーニング尾根ですから安心して下さい。」
山の技術を身につけておくこと、
その技術は自分を守ってくれるもの。
しっかりトレーニングしましょう!
2月になっても北尾根下部は積雪無し
しかしガチガチの氷結状態で
蹴り込んだアイゼンもはじかれてしまう感じでした。
少し登ると積雪もあり、
「私はなだらかな雪山が好きです。」
声も弱々しくつぶやいた@@さん。
そして下山はロープ確保で行動です。
登って来たコースを下ることを想像したことと思います。
「下りはロープ付けますかね。」
「はい。」
3時間ほどの登りですっかり動作が身についた@@さん。
「アイゼンの蹴り込みはその調子です!」
「無言の返事・・・。」
「ピッケルの打ち込み具合もグッドです!」
下山したら・・・
「北尾根、楽しかったです。」と
嬉しそうに話してくれましたので、ホッとしました。
今日実施した色んなことは
きっと後で役に立つときが有るかと思います。
自分の技術は,
自分を守ってくれるものですね!
そして・・・
高崎駅にお送りする際の話の中で
@@さんの話した何気ない言葉の中に、
私がここ暫く色々と考えていたことのヒントとなる言葉がありました。中国ではそんな人を「貴人」と呼ぶそうです。
@@さんの何気ない言葉により
何だか
また1歩前進した気がします。