2022・12・18  西上州・マムシ岳 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

あの日の前橋市の最高気温予想は9℃

寒い静寂のマムシ岳でした。

普段着として使っているユニクロのダウンベストは

脱がないまま登山開始

 

ここは南斜面の尾根を登って稜線歩き、

そして

下山も南斜面を下るコースのため陽射しに期待

 

これからの登山では南と北側の道では環境も変り、

氷結など有れば、難易度もグッと変ってきますから、

道の選択も注意が必要ですね。

 

登山口です。 

その旨の表示はありません。

ガードレールに着けられた赤テープが目印です。

すぐに有る

戻るように走っているトラバースの道は転落危険あり

左側に立木など有ると有難いのですが・・・

右斜面は急傾斜です。 マイカーが見えます。

 

そして尾根に出れば、和やかな風景

こんな道は歩いていて気持ちが良い

案の定

陽射しを受けて多少気分も盛り上がります。

しかし、転倒イコール転落、そして

イコール遭難?の環境

その後、

鉄塔を通過して

小さな岩を一つ二つ越えれば、

急傾斜の登山道にロープの箇所、長く続くので慎重に

 

こんな場所がある山は

登山地図で表示されている典型的な破線のコースです。

でも、

皆さんは本当に楽しそうで、ピースサインなど出してます。

西上州の山はこんな登山が出来る場所が沢山あります。

 

長いロープの箇所が終わって

キリンテの頭手前で風を避けて早めの昼食としました。

やっぱり保温ポットがフル活動

いつものカップ麺ですが、温かいものが有難いです。

 

その後、稜線に出ればご覧の通り、うっすらと雪

何と素晴らしい景色

日が当たる場所と日陰ではこんなにも差があり

あの日の寒さでは陽射しが本当に有難かったです。

その後にある第2の核心部の岩場は撮れませんでした。

3mほどの岩場ですが、少しパワーが必要です。

 

そして

小さなピークを幾つか越えて到着した山頂

雪があると、また雰囲気が盛り上がります。

記念写真をカシャリと決めて

 

スリップに注意して行動再開です。

時折、強い風が頬の熱をさらって行く時もしばしば!

冷たい冬の風です。

それはそれでまた良し

 

ロープの無い岩場 こんな場所では

手探りのホールド探し コレかな? いやコレか?

その ほんのひと時の時間は実に楽しいものです。

登って来た皆さんの表情を

出来るなら写真でお見せしたいくらいです。

このマムシ岳は、こんな小さな達成感を繰り返し感じます。

 

さっき居た山頂をバックにして・・・カシャリ

 

ちょっとした難所 ・・・ 楽しいですよね!

こんなことの積み重ねが

岩慣れ、高さ慣れに繋がり 

覚えたその技術が

その人を守ってくれる事とと成るのだと思います。

皆さん手袋の重ね着、結構手先が冷えました。

私もユニクロのダウンベストは最後まで脱げませんでした。

 

その後も小さなピークは続き、登ったり降りたり、

そして巻いたり

 

こんな色あせたテープが時々あり・・・

正に西上州の山らしい!

1度 お茶タイムでハーネスを脱ぎました。

その後

遭遇した少々危険な箇所!

もう、そろそろ下山への分岐で、マムシのコルのはず?

今回は

みんなでスリングを活用して簡易的なハーネス作って安全確保

山では色々あります。

 

簡易ハーネス(シートベント)の作り方は

此方の動画を参考にするのも良いと思います。

 

 

そして

やっと到着してマムシ岳のコル

稜線は2時間以上続いたと思います。

こんな立派な解説表示板も

ここからは、遊歩道的な道を下り

その道は沢道と変り

最後も橋を渡って道路へ

道路を30~40分ほど歩いて登山口へ戻りました。

下りなので苦になりませんでした。

誰とも遭遇せずに、人の声も聞くこと無く6時間半

正に静寂のマムシ岳でした。 しかし寒かった!

 

「藪岩魂」山と渓谷社・打田瑛一氏によると

このマムシ岳では・・・

「アカヤシオにより、

おもいのほか早い春満開に心は浮き立つ、

芽吹きの前の雑木林は明るく穏やか、

それものつかの間 また岩稜」・・・とそんな記述があります。

やはり

アカヤシオの咲く時期にも登ってみたいですね!

 

静寂のマムシ岳は

頬で冬を感じた寒くも、楽しいマムシ岳でした。

12月24日 私の住む前橋市にも降った雪で

あのマムシ岳も雪が降り重なったかも知れませんね。

いよいよ、西上州も閉ざされる季節ですね。

 

最後に

今回のマムシ岳のコースには支障がありませんが、

長野県へは冬期通行止めとなっています。