やっと寒気らしい寒気が到来しましたが、
荒船山の雪の状態はどうなんだろう?・・・と少々不安になり、
前日には登山口まで行き、雪の事前確認でした。
思ったとおりの積雪があり、ホッとした次第でした。
当日はタイヤチェーンもシッカ積んで内山峠の登山口まで到着です。
雪山では・・・
時々、登山口まで到着出来ないこともあります。笑い)
アイゼンをシッカリ装着して、
予備にピッケルも全員がザックに縛り付けての登山開始としました。
そして、
アイゼン歩行の実践練習もしながらの登り下り、
体が温まるころ、傾斜の急な所に鎖が有ります。
早速、さっき縛り付けたピッケルを取り出して、
雪面に打ち込んだりして、バランス取りながら登ります。
登山ルートで、
たった1箇所でも危険個所が考えられるときには、
そのための装備を持参しないと、そこで敗退となることもあります。
雪山ハイクの荒船山でも、
そんなトレーニングがシッカリ出来ますので、
山を楽しみながら、色んな技術の練習にも良いですね。
そうしないともったいないと思います。
良く見ると・・・
この写真でも尾根の右と左では雪の状況に違いが分かります。
陽射し、風、そんなことで違うのでしょう。
ここは風も当らず広々した場所!
「小休止にしましょう!」
奥の傾斜は艫岩の傾斜です。
サーモスの温かなお湯を一口、
(テルモスと呼ぶのを修正するようにしています。)
これが熱すぎると飲むのに時間が掛かり、ぬるすぎても嫌、
人は贅沢が尽きませんね。
そして艫岩の端っこに付きました。
小さな氷瀑が三段になってます。
もう少しで下まで繋がります。
そして
2か所目の鎖で・・・
ピッケルが無くても通過できますが、
これからステップアップして登る山の練習にもなるので、
どんどん使って通過しました。
手の代替え品の使い方ですね。
雪面に打ち込んでだり、木の根に引っ掛けたりすると
不安定な場所では本当に安心感が違います。
「もう少しで艫岩で~す!」
通称「のぞき」で、岩壁の下を恐る恐る覗き込みました。
あっという間に顔が冷たくなって来るのが分かります。
冬の風は本当に冷たいです。
そして到着した艫岩の岩壁の上です。
晴々して、空気も冷たくて、見晴らしも良いし、気分最高です!
遠くに浅間山です。
登っている人は・・・この風では辛いですね!
そして足元を見ると・・・
艫岩の岩壁に掛かるアイスルート「昇天の氷柱」を登る
クライマーが見えました。最終ピッチです。
この風と寒さでは厳しい登攀となったことと思います。
ずっと日陰ですからね!
私達は昼食休憩です。
風の当らない場所は・・・
持参したツエルトで風対策です。
中に入ると・・・
やっぱり、風が無いことは有難いです。
どっかり腰を降ろして、カップ麺など温かなものを食べて
エネルギー補給です。
2~3人用のツエルトでも座って休憩するなら5人でも大丈夫、
昼食も風を避けて食べられます。
何より、非常用にいつでも簡単に設置できるのが良いですね。
約400gです。
1年を通してザックに入れておきましょう!
その後、綺麗な雪の林を歩いて・・・
右や左の景色に足が止まり、
結構な時間が掛かりました。
少し急いで山頂の経塚山へ
山頂へは急ぎ足で登りましたので、
息を荒くして登りました。
全員登頂です。
静かな山頂です。
帰りには・・・
浅間山の雲もすっかり取れて
陽も傾き、雪も結構溶けた道を帰って来ました。
そして・・・
車の中からの景色、
夕日に染まった艫岩の岩壁がオレンジ色に!
車を停めて・・・カシャリ!
私も・・・カシャリ!
お疲れ様でした~!
今回のような雪で内山峠からのルートでは
チエーンスパイクで登っている人も居ました。
6本爪アイゼンでも登れます。
アイゼンが無くても登れると思います。
しかし、安全に登るためには、
しっかりしたアイゼンで爪の数が多い方が良いと思います。
詰めの数が多ければ、
技術をカバーしてくれると思っています。
山に応じてアイゼンを使い分けるという考え方を
否定はしませんが、
山の着衣は自分を守ってくれるもの
アイゼンも同じですね!
山は、リスクを少しでも減らして楽しく登らなければいけません。
山は危険がいっぱいですからね。
登山・トレッキングのガイド「風」 (HPも宜しくお願いします。)
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