妙義は「表妙義」と「裏妙義」とを中木沢を挟んで分かれています。
表妙義の中に「白雲山」・「金洞山」そして「金鶏山」があり、妙義三山と呼ばれ、妙義山の最高峰は相馬岳(1103.8m)です。
(白雲山は妙義神社の御神体ということです。)
(四つ又山からの妙義山)
裏妙義の最高峰は谷急山(1162.1m)です。
裏妙義は依然、中木山と呼ばれていたそうですが、現在は一般に裏妙義と呼ばれ、表妙義と裏妙義との妙義山塊では谷急山が最高峰です。
では・・・妙義山の最高峰は?
妙義山の最高峰の白雲山の1つのピークである相馬岳が最高峰です。
ややこしいですね。
とにかく今回は妙義三山の内の白雲山を縦走してきました。
妙義神社の長い石段を登り、右へ進むと大の字へと続いています。
杉林の道を登り細い尾根手前に傾斜はそれほどでありませんが、長い鎖(30m程)を登ると左手に岩頭があり大の字となります。
今回は岩表面は若干乾いていました。
これを登ると大の字となります。
この上が大の字です。
進路は鎖を下りて、大の字から辻方面は向かいます。
(辻とは通りの交差点とかそのような意味のようです。)
辻を右折し「キケン」と書かれた方へ進みますと、大きなチョックストーンが有ります。
ダンプカー位です。
(チョック ストーン・・・はそれぞれ喉と石という意味で、登山用語では岩との間にある石となります。)
それを右に曲がり少し登ると奥ノ院です。
妙義神社の奥社なのでしょう。
そのルンゼにある岩にある鎖が30m位です。
事故が有る場所だそうです。
鎖を掴んで慎重に登ると上は段状になり、その後はトラバースが3~4mほどあります。
中間部からの写真ですが、こんな感じです。
少々難易度が高いような写真になっていると思います。
その鎖場を過ぎて少し登ると、そこは稜線上となります。
7~8m程度で、何となく危険そうですが、鎖伝いに登るしかありませんね。
それを過ぎると右側は、低木は生えていますが切れているので、
つまづきなどしないようにして歩かないといけません。
そうやって到着する所が「見晴し」です。
上信越道妙義インターを降りた信号正面に見える山頂ではないかと思います。
群馬の山々が綺麗に見渡せます。
素晴らしい!
赤矢印は前回登った丁須の頭です。
打ち出の小づちの様な形です。
きっと楽しんでいると思います。
写真とは景色を止めてしますことが出来ます。
この写真を見る毎に、あの日あの時丁須の頭で浅間山を見ながら楽しんでいる人達も封じ込めてしまいますね、そんな感じがします。
もしかしたら、冷や汗掻いているかも知れません!
少し低木に挟まれた稜線を歩き、岩と岩の間を登ると通称ビビり岩となります。
この岩だと思います。下部は大きなホールド(手がかりとなる岩角)など見当たらず、
鎖中心の登りです。落ちると・・・大変!
そんなことでビビり岩などと呼ばれているのでしょう。
ネーミングが面白いですね。
その先にはこんな個所が有ります。玉岩と書かれてあります。
角度を変えると・・・なるほどと思います。
すぐ先の鎖で登っている皆さんが居ました。
その前に自分の立っている場所は、こんな場所です。
道が安定していますが、
つまずきによる転倒などはしないよう注意しないといけません。
写真を撮るのも、少々危険行為に繋がることも、時にはありますね。
こんな感じの道です。
そして3人のみなさんが登っていた鎖場です。
狭い岩ですが、足を置くスタンスは豊富にあります。 7~8mくらいです。
そして目の前に現れる天狗岩です。圧巻ですね。
大のぞきは狭いピークです
7~8人が休憩すると通行に支障を来たす様な場所です。
休憩している時に通る人に影響を及ぼさない場所を選ばないといけませんね。
スタートして小休止無しでしたのでここで休憩、
おにぎりと水分補給(お湯)でした。
今日は上州名物・・・かかあ殿下とからっ風の風も無く穏やかでした。
つい、休憩も長くなります。
通りすがりの人とが色んなことを訪ねて来ましたので、休憩時間も長くなりました。
ここからは3本の鎖が連なった長い鎖場です。
中間部の鎖
下部の鎖・・・これが通称滑り台状の鎖場ということと思います。
ここは長いので、
慣れていない人は途中で一呼吸して、
腕力を温存するように下るのが良いかと思います。
天狗岩山頂付近から撮影した大のぞきです。
左斜面に見える白い筋の部分が鎖場です。
その鎖場中間部と下部の鎖場です。
傾斜は70度くらいでしょうか。
少し歩くと・・・天狗岩です。
天狗岩を過ぎて北側を回り込んだりすると、
見慣れた場所のタルワキ沢のコルへ到着します。
なぜか今年は縁が有り、6回目です。
色んな情景が思い出されます。
Kさんと、また他のKさんと一緒、
そして単独
雨の昼食もここでした。
ザックがコロンとザックころりんとなりましたが大丈夫でした。
そして泣きの言葉を聞きながらの昼食もここでした。
毎回いろんな思い出が有ります。
今日も殺風景で何もない場所ですが、
そんな沢山の思い出があるタルワキ沢のコルです。
今回は先の相馬岳山頂で昼食休憩を取りますので、カシャリと写真を撮って通過です。
鎖場の無い主稜線はこんな場所です。
しかし右の先は谷底です。
コルから20分の登ると山頂へ到着します。
そしてその上は白銀の八ヶ岳。
なんと一直線状ですね。
裏妙義最高峰の谷急山です。
左手前に金鶏山の一部である筆頭岩です。
枝の間に見えてました。
ここでのんびりとカップ麺など食べて昼食となりました。
下山はタルワキ沢のコルから沢を中間道へ下ります。
少し下ってコル方向を撮りました。
沢の途中にある枯れた大滝右岸に掛る鎖です。
中間道手前にはこんな看板もあります。
中間道を妙義神社へ戻る途中に見えた、名前の無い671m峰です。
格好良いですね~!
そして妙義神社へ戻って来ました。
今回はログ(軌跡)を取ってみました。
①・・・大の字
②・・・見晴し
③・・・・大のぞき
④・・・天狗岩
⑤・・・タルワキ沢と中間道分岐
⑥・・・大黒の滝
所感
★今は日照時間の短い時期ですので、こんな余裕を持った計画となりました。
金洞山まで縦走する方は・・・
5月頃の日照時間の長い時期に早出で縦走することが良いかと思います。
★白雲山から金洞山への縦走は、他の山や鎖場などで十分経験を積んでからが良いです。
今回は時間に余裕が有りましたので、立ち止まって写真を撮ったり眺めたり、小休止も十分時間を掛けることも出来ました。時間がないと早く、早く・・・となり注意も疎かになりがちです。
余裕を持った計画が良いと思います。
余裕が有ると鎖場も楽しくなると思います。
★沢山の人が登っていますので、道(白雲山)は明瞭です。
★所々に霜柱が立ってました。夜間などの冷え込みも厳しい時期です。
何かあった時に一晩越せる程度の装備も必要です。
様々なことを想定して準備する必要が有る時期と思います。
妙義山、面白い山ですね~。
今回も楽しかった!