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ん?
クリスマスイブに本当に自主的に仕事していたイタイ男・蒼月です。
・・・・・・。
クリスマスの思い出というと、初めて行ったハタチの富士屋ホテルのイブでしょうか。
当時学生の小生は、彼女のためにホテルを予約したくとも都内のホテルの敷居が高く、どうするもんかと考えていました。
あの頃は、とにかくクリスマスイブのカップルは、ホテルで過ごさないと絶対いけないぐらいのオーラを出していましたから(笑)
そこで少ない資金の中奮発して、精一杯考えて予約したのが箱根の富士屋ホテルでした。
富士屋ホテルといえば、メインダイニングが「ザ・フジヤ」といって今だと80年とかの由緒あるメインダイニングなんですね。
ホテル自体が昭和の天皇陛下やガガーリン、チャップリンなどそうそうたるゲストを迎えてきた老舗なので、格式高いところなんですね。
そんなことも露知らず都内じゃないからビビらず安心、まだ予約できると勘違いしてそんなとこに20のガキ・カップルが挑んだわけです(笑)
当時東京ヒルトンでバイトしてまして。
ホテルのいわゆる配膳というやつはとてもバイト代がよかったんです。
そこでせっせと貯めて(貯めながら少しづつ漏れておりましたが(笑))、プレゼント買って、ホテル予約して、キップ買って準備万端に出掛けたわけです。
富士屋ホテルはもう建物自体が厳かな雰囲気のところで、フロントの床が格調高そうな木目であったのを憶えています。
いまはどうなんだろう、それこそ当時知ってるホテルといったらようするにシティホテルなんで、大理石のだだっぴろいロビーなわけです。
そのほうが慣れてるからよっぽどいい。
ところがこちとら見たこともないような創りで、ガキの目には荘厳なホテルに写ってしまったわけです。
部屋も天井が高くてヨーロッパ調の創りの部屋。
部屋に添えられているウェルカム・ティーが緑茶以外にカモミール・ティーですよ、カモミール。
あんまり美味しいんで、フロントにずうずうしくもおかわりお願いしてしまいましたが、考えてみればただのポンパドールのティーパックだったわけで(笑)
そんな雰囲気に酔いしれているところへ、ついにメンダイ「ザ・フジヤ」が立ちはだかったわけです。
クリスマス・ディナーですから。
ジャケット(安っすちーの)を羽織って挑んだわけです。
もうですね、重要文化財とか指定されちゃってるようなレストラン(たしかそうだった)で食事するだけでも緊張するのに、クリスマスだっていうんで真っ暗でローソクの光ぐらいしかないわけですよ。

入り口で超上品そうな黒服の方に「蒼月様ですか?いらっしゃいませ。どうぞこちらでございます。」てなもんでテーブルへ案内されてもう少し頭白いガキ・カップル。
まあ、食事はコースですから、なーんも心配ない、余計な注文はナーシ!と思ってる最中、「よろしければお飲み物は如何ですか?」。
はい?、とばかりに開いたメニューはどれも
目ん玉飛び出すような額のワインメニュー
そりゃそうです、なんせ彼女と二人分、ホテル代からプレゼント、交通費と全部出してるわけですから、もう10万なんてとっくに使っています。
もう一度書きますが、20のクソガキです。
もうガマ口逆さにしたってそんなにお金なんか羽ばたきません(笑)
脂汗って、ああいうのを言うんでしょうね、なんかジトっときたもんです

「くそー、び、ビールでいいっちゅうねん。 こんなトコでそんなこと言えんしなー
」そこへ察したかのようなウェイターのお兄さん。
「こちら如何でしょうか?ミモザと申しまして、オレンジのシャンパンカクテルですよ?(^。^)」
ん?、おー!¥2,000かー!これならまーいいや!
救われたオレ。
初めて飲んだミモザはそりゃもう、大人の味で(笑)
「ふー、た、たしかったぁー
」と次の瞬間、とんでもない言葉を左前方の殿方から聞きます!
「すいません、ビール!ください。」
。。。。。。。。。。。。
エッ!!!??ガッピョーーーん!!!!

そのあとの食事で憶えているのは、初めて食べたエスカルゴと、テーブルに挨拶に来たスーシェフが黄金のタスキがけで、どこぞの宮廷の晩餐会の主宰みたいだったことぐらいです。。。。。
それから7年ぐらいたったでしょうか。
小生はそのときの彼女と再び富士屋ホテルに宿泊しました。
小生、当時ホテルに就職しましたので、たぶん普通の方の何倍もホテル慣れしておりました(あったりめーか)。
やってきた「ザ・フジヤ」での夕食の晩餐。
もちろん小生は声高らかにこう言ったものです。
ビールください!( ̄^ ̄)

かくして遠い日のリベンジを果たした蒼月青年でありました。
Merry Christmas

