
何度も言うが、「代表の試合とは、アジアカップとワールドカップこそが必勝」である。
所詮、前座のコンフェデや親善試合なんぞ、ナンボ負けても構わないと蒼月は思っている。
だから、この結果は正直どうでもいい。
しかし、世界はどう受け止めたのだろうか。
ブラジル戦は「チャレンジ出来てなかった。失敗だった。」と言っていたが、そうだろうか?
ただ単に「ブラジルが強かっただけ」のように見えた。
手も足も王国・ブラジルが出させなかっただけのように感じた。
ブラジルが地元でワールドカップの前哨戦で、しかも最近の成績不振の批判の中、全力で勝ちに来ないわけがない。
対して、日本は日程・コンディションのハンデがあった。
だからこそ蒼月は「虐殺される」と過激な表現で予想した。
あの試合は「ただの修行」と思えばいい。
ブラジル代表セレソンとは、たかだか10年、20年で登頂出来る山ではないのだから。
問題は、イタリアの試合。
この試合は、「3-4」でイタリアの逆転勝ち。
試合終盤、終了間際にセバスチャン・ジョビンコのゴールで勝ち越したイタリア。
正直、コンフェデの敗退なんて気にすることはないけど、こういうグループリーグ戦で、一番哀しいのは、2戦目でリーグ敗退が決まること。
しかしこの試合は勿体なかったし、物凄く「雑」だった。
イタリアはコンディションが整わなかったのだろうか?
攻撃で、プランデッリが掲げる「イタリアらしからねポゼッション・サッカー」は鳴りを潜めた。
それに引きかえ、日本の、特に前半のパス回しと速いチェック・スティールからの動きは素晴らしかった。
イタリアの得点は日本の守りが100%でなかった時や審判の気分に左右されるPKでの得点など。
最後の得点はサイドに起点を入れる昔からイタリアで見られるパターン。
世界の凄いところは、じつは遅攻ではなく、あのカウンターにある。
ブラジルが日本から終盤に獲った得点も素晴らしいカウンター・アタックだった。
日本にはまだあの「世界のカウンター」は出来ないだろう。
試合後のマスコミの反応は一様にしてサムライ・ブルーを称賛するものだった。
勝ったアズーリの監督・選手でさえ素晴らしい侍達を讃えていた。
しかしこの試合の教訓というか、改めて感じたこと、感じて欲しいこと、日本代表に(特に吉田麻也に)思い出して欲しいことは、「代表とは試合内容ではなく、“勝利こそ至上命題”なのである」ということ。
これはサッカーだけに限らず、あらゆるスポーツの日本代表にほぼ言えることで、国際試合は結果を出してナンボだと思う。
たしか長友だったか、「イタリアは内容が悪くとも勝てる。」と言っていたが、まさにその通りである。
イタリア国民はアズーリを「情けない」と思ってるだろうが、「さすが」とも内心思ってるはず。
89分ダメでも1分で勝つ。
蒼月が見てきた、90年W杯アメリカ大会で見せた、あらゆる公式戦で見せてきた、あれがワールドカップ欧州最多4度制覇のイタリア代表「アズーリ」だと実感した。
正直、称賛すべきはサムライ・ブルーが魅せた可能性溢れるプレーだけではなく、アズーリが示してくれた「勝者のメンタリティ」であると言いたい。

