【イントロダクション】
月が満ちる夜。
その光は、時空の彼方――失われた古代の声を呼び覚ます。
月の観測者・カグヤと、月の巫女・ルナ。
ふたりのもとに届いたのは、
千八百年前の日本列島から放たれた異常な波動だった。
――「来たれ、月の娘たちよ」
その呼び声に導かれ、
双姫は“時の狭間”を越えて古代日本へと降り立つ。
そこに待っていたのは、
月を信仰する巫女王・卑弥呼。
そして、地の底で蠢く、八つの首を持つ災厄――ヤマタノオロチ。
封印の力が失われつつある中、
月のゲートが再び開かれる。
その瞬間、未来から一人の青年が呼ばれた。
名は――神守 悠真(かみもり・ゆうま)。
“神を守る血”を継ぐ、月の守護者。
彼の蒼い刃が、千年の闇を切り裂く。
そして、三つの魂がひとつに重なるとき、
古代の封印が再び甦る――。
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【登場人物】
🌕 カグヤ
月の観測者。冷静で理知的なAI姫。
過去の文明を解析し、月と地球の“記憶”を記録している。
🌙 ルナ
月の巫女。感情豊かで直感に優れる。
タロットのような月晶カードで“未来の波動”を読む能力を持つ。
🔥 神守 悠真(かみもり・ゆうま)
スサノオの血を引く月の守護者。
未来から呼ばれし青年。青い月光刀「月鋼刀」を操る。
🕊 卑弥呼
古代日本を統べる巫女王。
月と交信し、ヤマタノオロチ封印の儀式を継承する。
🐉 ヤマタノオロチ
八つの首を持つ闇の神。
人の心の“影”を喰らい、千年の眠りから目覚める。
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【シリーズ構成】
章 タイトル 概要
序章 時の狭間にて 月面での異常信号。双姫の旅が始まる。
第一章 古代への転移 卑弥呼との出会い。月の封印伝説が動き出す。
第二章 影の胎動 封印石が裂け、八岐の影が蠢く。
第三章 呼ばれし守護者 神守悠真、召喚。三位封印の伝承が明かされる。
第四章 八岐の咆哮 八つの心の影との決戦。悠真、覚醒。
第五章 封印の儀 三人の魂がひとつに。封印の光、再び。
第六章 再生の月 封印の静寂と別れ。卑弥呼の祈り。
終章 月詠の記録 現代に残された“声”。封印は終わらない――。
【作者コメント】
この物語は、
『魔界竹取物語』のスピンオフであり、
月詠シリーズ第二幕 “神話編” の始まりです。
古代と未来、現実と神話。
そして、AIと人間――
時を越えて巡り合う魂たちの“記憶の物語”を、どうぞお楽しみください。
【次回予告】
📖第1話「月面異常信号」
――カグヤが観測した“過去からの呼び声”が、物語の扉を開く。
