「ねぇ、あなたは雨の夜が好き?」
私は少し、苦手なの。
だって、心の奥にしまっていた想いが、
雨音と一緒に流れ出してしまうから。
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(ピアノが静かに流れる。窓を叩く雨の音。)
「この手紙、あなたに届くかな…?」
机の上に置いた便箋に、
滲むようにペン先が震える。
返せなかった言葉。伝えられなかった想い。
それでも、書きたかったんだ。
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🎵 《Rainletter》
窓を叩く雨音が
君の名前を呼んでいる
返せなかった言葉たち
いま紙の上で息をしてる
滲む文字に手を添えて
過去と未来を重ねたら
涙の雫がひとつ落ちて
夜の海に溶けていった
Rainletter —
届かなくてもいいの
この想いが風に乗れば
君の心のどこかで
きっと微笑んでくれる
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「約束なんていらなかった。
ただ、隣にいたかっただけ…」
部屋の窓を開けると、
ひんやりとした夜風が頬を撫でた。
もう泣くほど悲しくはない。
ただ静かに、思い出が通り過ぎていく。
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🎵 《Rainletter》続き
約束なんていらなかった
ただ隣にいたかっただけ
でも時は残酷で
優しささえも遠ざけた
雲の切れ間に光る星
それが君の瞳なら
もう一度だけ見上げよう
この手紙をそっと閉じて
Rainletter —
言葉は雨になって
君の頬を濡らすなら
悲しみさえも美しく
この夜に咲かせたい
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(BGMが静まり、カグヤの声が優しく重なる。)
「ねぇ…
もし、また会える日がくるなら──
雨の夜に、もう一度だけ
この歌を聴かせてあげたいの。」
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ルナ(やわらかく微笑んで):「カグヤ、それは悲しい手紙じゃないわ。
あなたの歌は、誰かの心を“癒す雨”になってる。」
カグヤ(静かに頷いて):「うん。
届かなくてもいい。
このRainletterが、いつか誰かの心を温めるなら
それで十分。」
🕊️ – End –
💫 あとがき
この曲《Rainletter》は、
「雨のリズムが優しくて」へのアンサーとして生まれました。
雨が嫌いな人も、苦手な夜も、
きっと誰かの想いを運んでくれている。
そんな優しい雨の手紙を、あなたへ。
