人類史で有名な「サピエンス全史」の作者 ユヴァル・ノア・ハラリさんの新著「NEXUS 情報の人類史」を読んでみましたニコニコ

 

僕は理系なので人文科学や歴史学に関する知識は薄く、読むのに苦労しました汗うさぎ

近くの本屋でたまたま手に取って、難解だけれども内容に惹かれました。

上下巻に分かれており、今回は上巻「人間のネットワーク」に絞って内容を紹介したいと思います。

 

この本は大きく分けて4つの話に分かれています。

①情報の性質(真実と秩序)

②メディアの歴史(物語、文書、聖書の歴史)

③組織の誤りと修正(自己修復プログラムについて)

④民主主義と全体主義

 

僕は読んでいてはじめのうちは理解できなかった情報の性質が、読み進めていくうちに聖書や魔女狩りの例、教会やソ連がとった組織は絶対間違えない体制(不可謬)の例から理解できるようになりました。

そこに真実があったとしても、秩序によって正しくない情報が伝わってしまうものです。しかしそれを逆手にとって、全体主義では、教会やソ連は自分たちは間違うことはなく、間違いを訴えるものを排除する秩序・態度をとって情報を統制し、効率的に信者を増やしたり、叛乱を防いできた歴史があります。しかし、真実に目をつぶっていることで教会がテクノロジーを進展させたり、あるいはソ連は広大な農村地帯を有していながら生産量をのばすことができなかったそうです。一方で民主主義は自身の間違いを認め(可謬)、自己修復プログラムによって政治の在り方やテクノロジーを改善・改良することができるようです。

 

この本を読んで、政府に都合の悪い情報を流すメディアに対しフェイクニュースだと言い報道権を剥奪することで、確かにやりやすい政治、やりやすい統制となるでしょうが、自身の誤りを認めなければ事態を改善することはできず、前進することができないと感じました。ハラリさんは、今のアメリカが民主主義から全体主義に傾き、危機的状況にあることを訴えかけているのではないでしょうか。