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かのっちのブログ

エッセイのように、散文のように

 文部科学省が進める事業への選定を依頼し、その見返りとして子どもの東京医科大学への入学を求め、実際に合格するという前代未聞の汚職事件が発覚した。俗に言う「裏口入学」になるのか、取引になるのかわからないが、それが実際に行われていたということ。それに管轄の文部科学省が関わっていたというところに大きな問題がある。既に、獣医学部の新設についても、文部科学省のあり方が問われているところに、追い討ちをかけるようなものであり、文部科学省は大丈夫なのか、国は、政府は大丈夫なのかと国民に不信感を与える事件になった。

 そもそも文部科学省が大学をコントロールするようになったのは、補助金の出し方にあるように思う。4年制大学は700を超える数ほど存在している。規制緩和などでどんどん大学を設立させたのも文部科学省である。こうなると補助金やら交付金などを出し渋るようになったのではないかと思われる。そこで、「特色ある大学」にはお金を出しますよというスタンスが生まれた。今回の事業は「私立大学研究ブランディング事業」になる。これはブランディングできるような特徴ある研究をしているところには、お金を出しますから、それぞれの大学は申し込んでくださいねというものである。この「特色ある大学」を作ることで、それぞれの大学の生き残りになると文部科学省は考えたのかもしれない。こんなにたくさん大学を作っておきながら・・である。(にもかかわらず、専門職大学まで認めてしまった)

 私立大学は、お金が欲しいからか、文部科学省に認められたいからか、申請に躍起になっている。なぜなら、申請を認められると大学のHPなどの最初に大々的に広報でき、「文部科学省から認められた大学」をアピールできるからである。つまり、「認められた大学」と「認められなかった大学」の格差を生じさせることができる。認められなくても特色ある大学はあると思うのだが・・・。

 かくして、認められたいと願う大学と息子を入学させたい文部科学省局長の利害が一致したのであろう。今回の事件に繋がった。

 どうも文部科学省が大学を操り始めているような気がする。それは「特色ある大学」への補助金からのように思う。文部科学省の打ち出す案に右倣えする大学には補助金を出すという感覚になっていないのだろうか。基礎研究がないがしろにされたり、人文・社会系の学部を統合させようとしたり、国立大学を合併に向かわせたりと続いている。人を育てるのは教育である。子どもたちにもそれは言える。教育・研究の予算を減らそうとする考えに、良き人材は育っていくのだろうか。文部科学省には教育・研究をバックアップする存在であって欲しい。「金はなんとかしてやっから、思いっきり勉強しろ!」という親方のような存在を望むのは無理なのだろうか。