年末年始には多くの高校生の大会が開催されている。男女のサッカー、男女のバレーボール、男女のバスケットボール、ラグビーであろうか。若者が一生懸命プレイする姿には清々しさがある。しかし、近年は次へのステップを狙ってのプレーもあるかもしれない。加えて、高校生のテレビ慣れした姿もみられるのは気にはなる。そして、この大会を最後にスポーツから離れる若者もいるであろう。続ける者も、離れる者も、どちらにも華やかな次のステージがあることを願う。
さて、どのスポーツにしても、参加校が特定化していることがあるように思われる。ベスト8ぐらいになると、今年もこんな顔ぶれかと思うような高校が並んでいる(個人的にはまたかと思ってしまう)。それもほとんどが私立高校になる。これは何を意味するのか。おそらく、私立高校が全国から中学生選手をスカウトしていることがあるだろう。毎年、強豪校になるためには、それなりの選手が必要になる。高校においてもスカウティングをしっかり進めていることの表れになろう。しかし、県外からの選手の獲得が話題になったことを考えると、どこにラインを引くのかは必要になるのかもしれない。そうしないと、大学スポーツのように、全国からの高校選手獲得の動きに右倣えをするように、高校にも広がることになるし、もう広がっていることの是非を考える必要があるように思われる。この辺りをスポーツ庁がどのように考えるのかを示してくれると良いと思うし、それがスポーツ庁の役割でもあるように思う。
もちろん、私立高校は名前を広めることが生徒獲得には重要な要素になる。中学校の部活動を地域クラブに移行するというときに、難色を示したのは私立中学になる。私立中学が大会に出場して、良い成績を収めることは、次の年の生徒獲得にとって重要になり、部活動が地域移行することは学校にとっても死活問題になることを指摘したところもある。これから少子化が進むなかで、私立高校も生徒獲得には躍起になることは間違いない。その点でも、スポーツで高校の名を上げることは、学校経営につながることになるだろう。メディアにも取り上げられることで、後押しになっているところがあるかもしれない。
全国大会に出場する高校が私立を中心に特定化することは、致し方ないのかもしれない。しかし、スポーツとは何か、スポーツの役割は何かを考えるところにきているように思う。また、高校スポーツの現状の中で公立高校の頑張りにも期待したい。指導する先生方にも期待したい。そして、充実した高校生活を送ってほしいと願うところである。