どうも、かもたです。

寒い日が続きますが、こんな日は温かいものや辛いものを食べて、身体の芯から温まりたくなることもあるんじゃないでしょうか。

 

今日は、そんな辛いもの代表のトウガラシに関するお話。

 

“辛い”という感覚は、厳密には味覚ではなく、“舌が痛い”という痛覚です。

トウガラシの辛味成分であるカプサイシンが、痛みに関連するTRPV1という受容体(※)に作用するため、僕たちは“辛さ”を感じるのです。

さらにこのTRPV1は、熱による刺激とも関連するため、トウガラシを食べると“焼けつくような”辛さを感じるわけです。

 

※受容体…生体内の化学物質(ホルモンなど)や刺激を受け取り、次の生体行動につなげるタンパク質のこと。タンパク質だよ。

 

辛いものを食べているとき、だんだんと慣れてきて辛くなくなってくることありませんか?

これは、TRPV1に対してカプサイシンの刺激が繰り返されると、感覚神経が麻痺して痛みを感じなくなる、というメカニズムなんです。

 

この痛覚が麻痺するメカニズムから、カプサイシンは神経痛などへの痛み止めとしての効果が期待されています。

終末期のがん患者さんの疼痛を抑えたりといった使い方ですね。

 

実際に、ソウル大学のリー教授は、カプサイシンの構造を改良させて鎮痛薬を開発する研究を行いました。

リー教授らが作った化合物は、臨床試験の段階まで進んでいるみたいです。

舐めたら辛いどころではないと思います。オススメはしません(笑)

 

今日は『トウガラシ×薬学』ということで、初めて『○○×薬学』の○○に触れてみました。

いかがだったでしょうか?

ちなみに僕は辛いの全くダメなので、縁のない内容なんですけどね!笑 じゃあね!

 

[参考文献]

J. H. Lee et al. J. Comput. Aided. Mol. Des. 2011, 25, 317-327

C. Kim et al. Bioorg. Med. Chem. 2018, 26, 4509-4517

C. Kim et al. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2018, 28, 2539-2542