
行ってきたよ。指原座長公演。4月は何回?仕事をほっぽり出したんだろう?代わりに徹夜三昧だったが...。
歌舞伎を観る以外に明治座に来るのは初めてだなぁ~。4月は指原公演で5月は「五月花形歌舞伎」(猿之助、中車、右近、愛之助っていつ豪華配役)ってタイムスケジュールがなんともシュール。イイぞ、明治座。
第一部:博多少女歌舞伎『博多の阿国の狸御殿』
横内謙介氏という完璧な脚本でHKTを知らなくても十分楽しめる内容になっていた。メンバーもよくぞ、この短期間にここまで仕上げてきたなという演技っぷりを見せていた。
明治座のような歌舞伎を上演する特有の舞台装置である、花道、奈落、回り舞台、空中ギミック等々をこれでもか!っていうくらい使っていた(歌舞伎でもこんなに使わないよ)。
それと、開演前に舞台や歌舞伎を見慣れていない観客のために「本格的な大向こう」(歌舞伎でやる演者に対しての掛け声「~屋」とか)をならす練習もやってくれた。
こういった、細かなファンサービスが行き届いているのが、48グループの強みなんだな(ただ、実際の歌舞伎公演じゃ相当な熟練者じゃないと大向こうはかけられないので注意してね)。
公演やコンサート慣れしている48ヲタにとっては、この辺の掛け声の間は巧いので、公演中も本場の歌舞伎公演以上に大向こうがかかっていた(さずが、48ヲタの順応力は高い、最近、あまり大向こうがかからない歌舞伎ファンは見習うべし)。
やっぱ指原は怪物だ
座長公演ゆえ、当然ながらさっしーの出番が一番多いのだが、やっぱ、さっしーの存在感が頭抜けている。舞台でのオーラが違う。
他のメンバーも普段、公演やコンサートで舞台慣れしているので客前で臆することなく演じている(正直、テレビ中心の若手人気女優より肝が据わっている)のだが、さっしーは常時、会場の雰囲気をつかみながら演じているがわかる。ほんま、凄いマルチタレントだ。
第二部『踊る!たぬき祭り』
二部は普段のコンサートと同じく、HKT曲を中心としたセットリスト。ただ、明治座特別バージョンとして曲に和テイストのアレンジを加えたり、さっしーが美空ひばり、秋元康作詞の名曲、「川のながれのように」をソロで熱唱したりと、明治座ならではの企画が盛りだくさん。
セットリストの組み立てはさっしーが中心に構成したとみられる(ファンの見たいことがよく分かっている)。
他の舞台人も観るべし
とにかく、盛りだくさんの内容で休憩入れて3時間くらいの公演だが、あっという間に時間が過ぎた。
私はAKBだけじゃなく、歌舞伎にコンサート舞台等々、なんでも観にいくのだが、最近、演出家や俳優のメッセージというかエゴが強すぎる舞台が多くて食傷気味だったんだが、やはり、こういった単純明快で観た後にスカッとするものが舞台のいやエンタメの基本だと思う。
一瞬でもツライ日常を忘れさせてくれるのが、エンターテイメントの使命であり役割だと思う。「みんなで考えよう」なんて道徳の授業じゃないんだからね。入場料分の楽しみは与えてほしい。
その点、単純に楽しめる、指原座長公演は天晴れです。もう一度、上演する機会があればぜひ、また観に行きたい。