何度、見ても感動で鳥肌が立つ、ガチ映像!
いやー、何回観ても新しい発見と感動が蘇ります。このカメラワーク最高です。作っても作りきれないアングルを越えたガチが生んだ奇跡のノンフィクションドラマがこの映像にたくさん詰まっています。
そう、この1:39から始まる6分足らずの映像にAKBと前田敦子の凄さが濃縮されています。
たかみなの一手からドラマが始まる
まず、2:54に卒業を発表することを決めたが、言うのが苦しいあっちゃんに後ろから小さな(でもとてつもなく大きい)高橋みなみの手が肩をポンと叩く。
あっちゃんの肩から手を乗はずし、泣き咽ぶたかみなを背に、3:05に衝撃の告白「私、前田敦子はAKB48を卒業します」(会場は絶叫!)。そしてゆっくりと深々とお辞儀をする(山口百恵の引退コンサートでのお辞儀がフラッシュバックしたオールドアイドルファンも多いのではないだろうか?)。
ゆうこの表情...
会場が絶叫に包まれる中、3:15にカメラが大島優子を捉える!AKB内で最大のライバルであり、そして、他のメンバーでは共有できることのないセンターの孤独を味わった互いが尊敬できる友の衝撃の告白に驚く。演技の中で最も難しいとされる「驚き」をくしくも大島優子は素のまま最高の驚きの表情を見せてしまう(今回のコンサートでのカメラマン、最高のファインプレー)。
この瞬間、けっして素を見せない女優・大島優子が素の大島優子でいた。
まさに神の間
そして、ゆっくりとお辞儀(こん瞬間後光が差していた)から顔を上げる....。絶叫に沸く会場と涙する仲間達をゆくりと菩薩にも似た表情で見渡す、あっちゃん。無言のまま3:18から15秒の静寂。まさに、神の間。この15秒でみんな、何が起きたかを理解したはずです。
選ばれし、前に進む者だけが語りうる独白
3:30より前田敦子の決心が語られる。それは自分のことだけでなく、AKBのことそしてファンのこと、秋元康を含むスタッフへの感謝と愛が詰まった至高の独白。
4:04にあっちゃんを裏で支え続けてきた篠田麻里子が映る。泣きながら偉大な先輩・前田敦子を凝視する多くのメンバーの中で一人、うつむき、必ずやってくるであろう、別れの瞬間を一人噛み締めていた。そこには年長者としての物分りのよさとと同時に、やがて自身にもやってくるであろう「卒業」という未来を噛み締めているようでもあった。きっと彼女がこの「前田卒業ショック」を前向きにメンバーに諭してくれるはず。
卒業の理由を語る
5:15、改めてメンバーを見渡し、自身の夢のためだけでなく、フロントランナーとしてAKBのためにも自身が身を引くことを話す。それは、ただの卒業ではなく、新しい挑戦を始めるということであった。
頂点に立つと、その居心地の良さに本来の夢や目標を人は忘れてしまいがちです。しかし、前田敦子はまったくブレない。だからこそ、前田敦子はAKBの中で不動のエースだったのでしょう。
何かを成し遂げた人の価値は「引き際」にあるといいます。まさに、引き際を分かっている、まさに選ばれし、スーパーアイドル、いやエンターテナーなんでしょう。前田敦子は...。
これぞ、リーダー、たかみなの締め
6:08からたかみながあっちゃんの発表を受けて、真摯に答え始めます。最大の理解者であり、心の友であるあっちゃんの卒業について、思わず「やめてほしくない」という本音も漏れますが...。
それでも、AKBのリーダーのたかみなとして、あっちゃんの卒業を祝福コメントに変えていった。こんなときでも、たかみなはリーダーとしての役割を忘れない。ほんとにすごい、尊敬だけは言い表せないくらい偉大な存在です。
そして、エンディングはAKBの初メジャーシングル「会いたかった」で幕が閉じる...。別れ際、メンバーのほとんどがあっちゃんを抱きしめにいく。各メンバーはあっちゃんへの感謝だけではなく、「次は私達がAKBを引っ張っていきます」という強し意志にも似た、覚悟の抱擁だった。
最近の日本人が失った、日本人特有の先輩後輩(徒弟制度)から受け継ぐ技術と魂の引継ぎの儀式に見えたのは私だけであろうか?
これがAKBだ!アングルを越える、神が与えしガチがふんだんに散りばめられている。AKBを追わずして何を追う!