AKBとは「峯岸みなみのいじらしさ」である 。 | AKB48 LIFE

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アイドルグループなしの人生なんて...退屈である。

みぃちゃんこと峯岸みなみ
峯岸みなみ写真集『SOUTH』/橋本 雅司

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今では数少なくなったオープニングメンバーオーディション合格者で、前田敦子、高橋みなみ、板野友美、小嶋陽菜、篠田麻里子(1.5期)等と同じ、世にいう一期生メンバー。しかし、AKB48の看板でありソロでも活躍する同期メンバーが多い一期生の中でも、正直、他のメンバーより日の目をみることは少なかったのかもしれない。

常に選抜には選らばれ、TVにも出演するが、その位置は3列目マイクもなかなか回ってこない、自分で大きな声でしゃべらなければ届かない位置。でも、いつもどうやって自分をアピールしようか常に試行錯誤し進んで三枚目(むちゃんこ可愛いのに)の位置を選んでいた(このとき彼女は中学生)。

ときには空回りしてはいたけど、その目は真剣、そして行動はいつも全力。

同期の出世メンバーとは違い特別な重荷を背負うこともなかったが、期待をされることも少なかったのかもしれない。誰かに誉められたくて、存在を認め欲しい、最も多感な中学生~高校生時代をどうやって彼女は乗り越え、過ごしてきたのだろうか?

諦めないこと、やり抜くこと
特別に可愛くもないし(生で観ると顔ちっちゃくて可愛い)、歌がうまいわけでもない、トークだって今では面白いと言われるようになったけど、最初はなんだか、空回りしていた。

どんどん同期のメンバーがAKB以外でも世に出、そしてAKBで確固たる欠かせない位置を確保する中で、「私は私」と自分に言い聞かせながらも人気商売の芸能界で焦りを感じないことはないはずだった。十台半ばの彼女はいつも、もがき苦しんでいたはずであろう。

他のメンバーが賞賛と誹謗の両方があるなか、彼女には誹謗ばかり目に付いていたのかもしれない(初期の徐々に人気が出たしたころのネットでのAKBに対するは誹謗中傷は悲しいくらい酷かった、いまは、その中傷を注意したり、たしなめてくれるやさしいファンが多くなったので、本当によかった)。

でも、AKBから離れることはなかったし、諦めることもしなかった。いつもそこにいて、やり続けていた(ちょっとネガティブなとこもありながら)。なぜなら、そんな自分をまっすぐに応援してくれるファンと苦楽を共にしているメンバーという仲間がいるからだった。

求めに応えるは大切なのだ
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本当は他のメンバーのようにもっとアイドルみたいに可愛いって言われたかったし、思われたかったはずかもしれない。でも、自分に求められているのが、それだけじゃなかったら求めらていることをやり抜くことに全力を傾け始めた(外見だけではない、中身も含めたカワイらしさが増していく)。

なりたい自分になることだけが重要ではない。求められることに応えることだって...いや、その事のほうが大切なのかもしれないということに気づいたのか。面白さが求められるのなら徹底的に笑わせて、楽しませてやろうと。アイドルがお笑い芸人みたいなことやって...なんて、ちっぽけな中傷なんか気にせずに。

初めて味会う競争原理社会の現実
しかし、その微かな自身をも大きく揺らがすイベントがが開催される。それは、ファン直接の人気投票による「第一回選抜総選挙」。

人気の差はあるけれど、自分達の夢を叶えるためにみんなで懸命に努力し、ファンの期待に答えるために一緒に頑張ってきたのに、そこに順位をつけるなんて....。

競争原理が働く現実社会の怖さと不安、そして表舞台に立つ者だけが味会う孤独感が十代の少女を打ちのめす。

「もう、きっと選抜には選ばれない」。「たぶん、自分は創世記の一期メンバーだったから、なんとか選抜に入れてもらっていた...」のだという思いが、めぐったに違いない。

それは、暗中模索の中、やっと自分の位置を見つけた彼女にとっては早すぎる試練だったのかもしれない。

しかし、そんな不安を抱えながらも「私は私」らしく、自分の出来ることを精一杯やっていくことをブレずに活動いていくことを心に誓ったのだろう。そう彼女が、誰かに輝かせてもらうことから、自ら輝きを放つようになったのは、この頃かもしれない。

不安と期待の入り混じった中、迎えた第一回選抜総選挙
そして....彼女は16位となり選抜入りする。動画のコメントのように改めてファンへの感謝を口にし、その期待に応えることを宣言する。不安ばかりのちょっと後ろ向きだった少女が、前しか向かない「美しき、強い女性」になった瞬間だった。

その後も、14位、15位と安定的な位置を確保し派生ユニット・ノースリーブス結成。
ノースリーブス/ノースリーブス

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TV、ドラマ、映画でも活躍するようになる。自称するAKBのバラエティ班として面白くて可愛いアイドルの位置も確立。今ではAKBになくてはならない存在となる。


やり通さなければ何も得られない
今、その長い長い努力という糧が、美しき花となってが咲き始めている。

「諦めなければ、続けられるけど、やり通さなければ何も得られない」

そんな単純でもあり、でもとっても難しいことであり、そして大切なことを「峯岸みなみ」という少女が身をもって教えてくれる。

6年という時間の中でやっとAKBの魅力が分かってきた。それは...

AKBとは「峯岸みなみのいじらしさ」である
AKBに多くの人が惹かれるのは、峯岸みなみをはじめとする、純粋な少女達が自分の夢を諦めずに、自ら行動を起し、そして応援してくれるようになった人達になんとか応えようとする彼女達の「いじらしさ」であるのです。

AKBメンバーは大人達に踊らされてるように見えて、彼女達は自ら選んで歌い踊り続けている。だから、これほど広く長くファンに支持されるのかもしれません。

そんな奇跡の存在「峯岸みなみ」の全てを表現し、彼女にスポットを当てた彼女だけの歌「私は私」。みいちゃんのことを考えて聞くと、妙になんだか泣けてくる歌。そして、言い訳ばかりしている自分に活を入れてくれます。

こんな歌詞を書く、秋元康って、やはり天才です