9月25日、大相撲秋場所千秋楽で横綱白鵬が13勝2敗で20回目の優勝を飾った。
優勝争いは終盤でもつれ、白鵬と琴奨菊が2敗、稀勢の里が3敗で千秋楽を迎えた。稀勢の里が勝ち、琴奨菊が敗れ、優勝は結びの一番に持ち越された。もし白鵬が敗れれば三つ巴戦になる異様な雰囲気の中、豪快な上手投げで日馬富士を仕留めた。
琴奨菊(12勝3敗)は殊勲賞と技能賞のダブル受賞と大関昇進が決まった。稀勢の里(12勝3敗)は殊勲賞、敢闘賞は臥牙丸(11勝4敗)が受賞した。
鳴戸勢では、稀勢の里の大活躍の他は、若の里(4勝11敗)、髙安(6勝9敗)、隆の山(5勝10敗)と3人が負け越す残念な結果となった。稀勢の里は初日から8連勝の後3連敗したが白鵬に土をつけた12日目から4連勝。3連敗が悔やまれる。本人も「一番一番の大切さが分かった」と言っていたが、大関昇進に挑む来場所に期待したい。髙安と隆の山は初顔のベテラン力士相手にいい勉強となったと思う。来場所での雪辱に期待する。
■鳴戸部屋千秋楽祝賀会で今場所の感想を語る稀勢の里関(2011.9.25鳴戸部屋にて)
■8月27日(土)、恒例の稀勢の里後援会総会・激励会が甲子亭(牛久市)で開催された。稀勢の里は挨拶で「大震災で被災された方々を元気づけられるような相撲を取ります。序盤から取りこぼしのないように引き締めて臨みます」と来る9月場所に懸ける意気込みを語った。青森での夏合宿でいい稽古ができたとのことで、体つき、肌つやもよく自信のほどが感じられた。9月場所では新入幕の隆の山を加えて鳴戸部屋は4人の幕内力士となる。大関とりのライバルである琴奨菊、鶴竜に負けないよう頑張ってほしい。



