「人生は一つの映画作品だと思え」
これは俺が20歳の頃に、先輩に言われて心に残った言葉だ
人それぞれの生き方があり、人それぞれのストーリーがある
山あり谷あり、良い事もあれば悪い事もあるし
何て事ないありふれた日々も、過去にはその作品の
見せ場へと変わるかもしれない
俺は15歳の中学校3年生の時にボクサーとなった
今までにない世界、楽しみや充実を覚えて世界が変わって行ったんだ
世界チャンピオンになる
そんな夢を抱いて少年、青年時代を過ごしていた
アマチュアボクシング、プロボクシング
似て異なる2つの世界
俺は自分が特別な存在になれると信じて疑わなかったんだ
でも、実際の現実は違った
俺は無力のバカでしかなかったんだ
人を裏切り、時間を裏切り、お金を裏切り
自分を裏切った
夢は逃げない、逃げるのはいつも自分自身の弱い心だ
逃げる事は悪くはない、本当に悪いことは
逃げ回ることだ
逃げ回った結果、時間制限、協会の定めで俺は夢を追う資格がなくなってしまったんだよ
だがな、世の中にはどうしようも出来ない事なんて何一つもないんだよ
本当にその時が来てしまうとしたら、それは
その人が生きる事を辞めた時だ
本当の意味で諦めてしまった時だ
夢を失い、大切な人も裏切り
独り、自由に、孤独に
ホームレスという人生まで落ちたのが2018年
年収600万円を越えて俺は今は海外で生きている
収入0から平均を越える所まで這い上がれた
こんな俺でもな
バカだが、俺はアホではなかった
人並み以上の生活を手に入れたが、手放したい気持ちが半分
もう一度
やっぱり、俺はプロボクサーに戻りたい
協会の規定で俺はプロボクサーに戻れないと、夢は散ったとブログに書いた事がある
その事について詳しく書こう
プロボクサーライセンスというものは、1年に1回更新をしなければいけない
更新を3年怠ると、ライセンスは失効となり、再びプロテストを受験しないといけなくなる
プロテストを受験出来る年齢は満32歳まで
俺は7月には33歳となってしまう
これが夢が散ったという話だ
だが、いつからか協会の規定が変わったみたいだ
日本プロボクシング協会のホームページで確認した所
受験資格が満34歳までと上がっていたのだ
俺の記憶違いではない
東京でお世話になっていた、篠崎さんという先輩が
満32歳ギリギリでテストを受験してプロになったのを鮮明に覚えているからだ
俺はあの時、めちゃくちゃ嬉しく感動すらしたのを覚えているからだ
年齢が34歳まで引き上がった事を知ってから、どうも現実の生活から興味が薄れて来ているんだ
人が誰かに恋でもしたかのようにな
その事で頭がいっぱいになり
終わったところから、再びスタートが見えてしまった未練
あなたが人間ならこの気持ちは理解出来るはずだ
もう二度と、手に入らないと思っていた物が
もう二度と会うこと出来ない者に会うことが出来ると知ったら
あなたはどう感じるか?
その感情と一緒だよ、もう進む事が出来ない道が再び歩めるって事は俺にとって
それは、かけがえのない奇跡なんだよ
でも、今の生活は友人も、身内も応援してくれていて
安心してくれている
安定、安泰、お金の力が強いからな
それに、もう二度と
ボクサーには戻るなと、皆に反対されているし
だから、俺は
この道を捨てて、もう一度ボクサーに戻ろうとするならば
自ら全ての人を切って、独りになろうと思う
俺の人生から、友達や身内を捨ててでも
独りになって、ボクサーという道を歩んでいく
神様というものは厄介だ
せっかく、諦めざる終えない決まりだったのにな
せっかく、気持ちを切り替えていたのにな
いや
全てはこの作品のシナリオ通りになのかもしれない
困った時に手を差し伸べてくれていた人達が
誰も目の前からいなくなってしまう、寂しさや孤独感では言い表せる事が出来ないな
「人生は一つの映画作品だと思え」

