もうこんな時間
受けられなかったドイ語の1つはレポートにしてくれたので必死こいてやっとりました
風邪は大分よくなりました
先週の金曜から誰とも会ってないから寂しいもんね。
明日、楽しみにしてますよ、ショーゴ君!!
さてさて、題名にもある通り、オレの友達のK君が超短編小説を書きました
コイツ、今、東北の大学で宇宙工学を勉強しているらし~んだけど、マジ文学青年
経済、経営に興味あるらしくオレにめっちゃたずねてくるし(^_^;)
将来は起業が夢だとか。
そんな彼の処女作がついに今、ベールを脱ぎます。
ちなみに東北の小さなコンテストに応募したところ、出版社の方に、
「もう1作品書いてみないか
??」
って言われたらしいんだけど、
書いたら連絡来なくなっちゃったみたい(>_<。)
ま、そういうこともありますよ
せっかくなんで皆さんも読んでみて欲しいと思い、載せました。
そして彼の作品がこちら(興味がある人ぜひ~)
↓
~薬指のオルゴール~
それは、今も祖父の部屋にあった。
秀一は、重く閉ざされた扉を開いた。
部屋の中は、突然の来訪者の様子を窺い知る為、
じっと息をひそめているように、静まり返っていた。
医者であった祖父の部屋は、難しい医学書や生物の標本やら
で溢れかえっていた。
歩くたびに、ホルマリンの臭いがつんと鼻をついた。
すっかり日焼けしたクリーム色のカーテンを開けると、
気持ちのよい日差しが窓から差し込み目に当たった。
埃が一条の光の中をきらきらと舞い踊る様に揺らめいた。
そして光は、部屋の片隅に置かれた古びた戸棚を
照らした。
修一はその前に静かに歩み寄り、おもむろに引き出しを開けた。
中には、ビデオテープサイズの小さな箱が一つ置かれていた。
箱に取り付けられたダイヤルロックを、祖父に言われた
通り2079に合わせると、鍵は奥でカチッという音をたてた。
「薬指の標本?」
驚く秀一を横目に祖父は話を続けた。
「わしには、将来一緒になることを約束したひとがいた。
今のばあさんと出逢うずっと前のことだ。
ある晩、わしは彼女に「明日、大切な話があるので
家で待っていてほしい」と告げた。
彼女もわしがいわんとしていることが分かったのだろう。
頬をうっすら紅潮させ、だまったまま一度だけうなずいた。
絵に描いたような幸せだった。
ありとあらゆるすべてが、わしらを祝福してくれている気が
していた。」
そういうと、祖父の表情は一転して曇った。
そして、震える手で、禁止されている煙草をふかすと話を続け
た。
「忘れもしない昭和20年7月9日」
蒸し暑い終戦間近の夏の日。彼女の家に向かう途中、突然警報が鳴り響いた。と同時に
空を切り裂くエンジン音と、爆撃音が響き渡った。
わしは、近くの防空壕に急いで身を隠した。
それからどれくらいの時間が流れたのだろう。
防空壕を出たときは、陽が西日に変わっていた。
わしは、彼女の家族がいく防空壕へと彼女達の安全を
確かめに向かった。
しかし、そこに彼女らの姿はなかった。
妙な胸騒ぎした。
わしは急いで、彼女の家へと向かった。
予感は的中していた。
彼女の家は、面影を残さぬほど爆撃の被害を直に受けていた。
そして、そこに横たわる三つのこげた肉の塊があった。
それは、彼女と彼女の両親だった。
すでに成す術はなく、白く美しかった彼女の肌は黒く
ただれていた。
ただ、わしは呆然と立ち尽くしていた。
が、しばらくして、灰の中に白い小さなかけらがあることに
気づいた。
近づいて手に取ると、それは、彼女の左手の薬指だった。
わしは、ポケットからその日渡すはずだった婚約指輪を
取り出し、彼女の指に静かにはめた。
夕方の涼しい風が、頬の涙を優しくなでた。
秀一は、寂しそうに笑う祖父の横顔を見つめていた。
「わしは、今さら墓に彼女の指をもっていきたいとは
思っていない。
ただ、お前にこの話を心の片隅でもいいから覚えていて
欲しいんだよ。」
秀一は、寂しそうに笑う祖父の横顔を見つめていた。
そして、祖父はその翌日息をひきとった。
手に取った試験管は陽の中で、きらきら波打った。
再び、薬指の標本を箱にもどし、引き出しを静かに閉じた。
祖父の人生のかけら。それは確かにここにあった。
部屋の埃は、相変わらず光の中で静かに揺らめいていた。
なかなかいい話ですよね~。
小憎いくらい背景描写が上手。
だって絵が浮かんでくるもん
心があったまるような、切ないような複雑な感情を作者は祖父に託しました。
それではおやすみ~