こんばんは、TK&Partnersです。
最近、仕事でお客様への提案書を作っていてつくづく感じることがあります。
「やっぱ、データだけ見てるんじゃ、分からないことが多いよなぁ」と。
私の仕事は出版関係なので、返品率やら「~率」といった指標が多く存在するのですが、指標だけを見ると、どうも一貫性のある原因が見当たらない。
そこで、すでにあるデータを使って自分で新たな指標を作り、検討する。
ただ、その「新たな指標を作り、検討する」ためには、やはり関係者のお話をじっくり聞く必要があります。その生の声を聞くことによって現象の原因の見当が付き、それを裏付けるためのデータを抽出できる。
数字だけを見て判断するのは、今の複雑な世の中では難しいでしょう。
そもそも我々は人間であって、ロボットではありません。起きた現象に対しての反応は計算より感情によるところが多いことは想像に難くないでしょう。
我々は数字上の合理性で動いているのではなく、恐れ・喜び・悲しみといった感情や、間が抜けた計算で物事を判断していることのほうが多いのではないでしょうか?
投資の世界でも、VIX指数がよく注目されるように、人々の感情が合理的な(と考えられている)市場に大きな影響を与えることは、今やだれでも知っていることです。
会社の価値もDCF法(ディスカウント・キャッシュフロー・メソッド)などの方法で理論的な数値を出すことができます(ただ、将来キャッシュフローの予測をどうするかで大分結果は変わりますが・・)。
それにも関わらず、株式市場では相場のボラティリティを計る意味でテクニカル指標に注目が集まったりします。
よく相場では「過熱気味」だとか「パニック」といった表現が使われますが、それも人間の感情が根底にあっての話です。
一方で、「市場はすべての材料を織り込んでいるので、正しい」なんていわれます。
はっきり言えば、市場で起きている事実は現実であり、正しいわけではありません。全知全能の神様ではない人間が取引しているのですから、絶対的な「正しい」値段なんて付けられるわけがありません。
ただ、勘違いしないでほしいことは、理論を蔑ろにしていいわけではない、ということです。
理論は考える上でのベースとなるもので、そもそも自分の判断が誤っているのかを知るためにも、理論はキッチリ抑えなければなりませんし、自分の皮膚感覚を確かめるためにも理論的な知識は必要です。
駄目なことは「数字はこうであるから、絶対こうだ」といった決め付けです。相場にしても、仕事にしても決め付けは痛い目に遭うことが多いです。それに、そんな態度では何も学べません。
世の中、分からないことだらけなのですから、自分が絶対正しいなんて思ってはいけません(一見矛盾するようですが、このことは確信持っていえますし、この命題が否定されても、実は矛盾にはならないのだな、論理的に)。
この考えはちょっと生きることを難しくしているようですが、でも希望に溢れるものだと思います。
そう、私たちはそもそも自分のことですら全て把握しているわけではなく、私たちには無限の可能性があるのですから。