先日のお休みの日、以前働いていた会社の先輩であるお姉さまと瀬戸内国際芸術祭が開かれている島の1つ、"直島(なおしま)"へ上陸しました。
瀬戸内海には小さな島がポコポコと浮いていて、どの島も見えていてけっこう近い。
各地の港からフェリーが出ていて、このたびは約15分間の船旅です。
はじめに『地中美術館』に潜入。文字通り地上に出てる部分がほとんど見当たりません。
屋外にはクロード・モネの睡蓮の池を再現した庭なんかもあり、ちょうど花の季節で水面に映る光も鮮やか。美しい表情を見せていました。
美術館本体は安藤忠雄氏の設計です。
地上には建物の最上部分のコンクリートが見えていて、展示されている作家のアートと一体化しています。(人間もアートと一体になって鑑賞するかんじだ)
内部はスケールの大きさや設計に驚くことになるのですが、特に気に入ったのが
ウォルター・デ・マリア「タイム/タイムレス/ノー・タイム」2004 コンクリートの階段に直径2.2mの石(花崗岩)の球体と金箔貼った木彫オブジェの広い部屋。
とても簡潔で清潔!
![キラキラ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
整然としていて緊張感がある。自然光が差し込む美しい空間でした。
展示場内に佇むスタッフに、この球体は固定されてるのかと聞くと"床の部分から棒を差し込んである"とのこと。なるほど…転がっちゃ危ないものなあ。
美術館を出て、帰りのフェリーの時間まで地図上で『本村(ほんむら)地区』となっている地域の『家プロジェクト』を散策しました。
複数戸ある建造物がそれぞれまるごとアートです。
しかし散策というよりは駆けずり回って時間切れ。なんとか4箇所の建造物をチラ見する事ができました。
印象的だったものは、内部のジェームズ・タレルの作品のサイズにあわせて安藤忠雄氏が設計した
『南寺(みなみでら)』です。
光や色には出て見える色、引っ込んで見える色がありますが、タレルの作品には人がいかに第一印象や思い込みに頼っているかということを思い知らされました。
タレルのアートは地中美術館にもありました。個体として目に映るものが実は光だけであったり、存在さえしなかったり、広い空間を広がっていたり。
不思議な感覚でした。
写真は『家プロジェクト』のひとつ『護王神社』(杉本博司
「Appropriate Proportion」2002年)の地上部分。ガラスの階段が地下にも続いています。
島全体を見たわけではありませんがあちこちにアート作品が点在していて、それらは風景の一部分になっています。
あ、ガイド本で見たことがある草間彌生の黄色いかぼちゃ!
海沿いの突堤に突如現れます。
ここにも!
赤かぼちゃはフェリー乗り場にあって中は空洞かぼちゃ。入って顔を出したりすることも出来ます。
島に潜入してから3時間あまりの探索でしたが、五感が錯覚を起こしたみたい。
頭の中が処理しきれずフェリーの中では呆然。(走って疲れたという方が正しい)
このたび私たちが足を踏みいれたのは、瀬戸内の島々の1つ、
『直島』でした。
あ、アラーキー!
![得意げ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/189.gif)