寒い。
真冬の中、私はあてもなく一本の雪道をただひたすらに歩いていた。
吹雪が私の体をただただ凍りつけた。
「………もう…いっそ……」
粗末な布製の袋から、小さなナイフを取り出した。そしてナイフを腕に置いた……。
が、怖くて力が出ない。私はその場に立ち尽くしたまま、ほろほろと涙を流した。
小鳥のさえずりが聞こえる。
窓からは外の光(わずかだが)が差し込んでいた。
「ふぁ…………?」
私はベッドに横たわったまま呆然としていた。
「さっきのは……夢か?」
ああ、そうなのか。さっきの話は夢か。当たり前だけど。だって今は夏じゃないか…。
私はベッドから身を起こすと、リビングへ向かった。
私、霧雨魔理沙は今日何もすることがない。一言で言えば、暇だ。
あいつも今日は珍しく出かけるみたいだしなぁ…。
木製の机に置いてあった食パン……は、腐っていた。
「げ、どうしよ」
しばらく悩んでいたが…
いい事を思いついた!よし、着替えてこよう。
私は走って寝室に戻った。
準備万端、カゴもからだ。
「キノコ狩りにいっくぜええぇ!!」
勢いよく扉を蹴っ飛ばした。家が揺れた気がした。
夏は食用キノコがたくさん採れる時期。今のうちに魔法の森の中のキノコを全部採ってってやろう!
「お、クギタケだ!」
「なんだこれ!?」
「ノボリリュウタケ…気持ち悪いぜ…」
そんなこんなではや1時間が過ぎた。
「なんのためにキノコ狩りしてるんだっけか?」
カゴがキノコでいっぱいになった時そう思って、今急いで家に戻っている。
私は朝飯を抜くとマスタースパークが撃てないんだ!
家についた。
急いでキッチンへ行き、キノコ料理を作る。
今日はキノコのスープだけでいいか…。
そんなことを思いながら棚から鍋を取り出して、水を入れた。
「はぁ……今日は本当暇だぜ」
霊夢はどっか行くらしいし、アリスは新しい魔法を考えるらしいし、パチュリーは相手してくれないしなぁ(まあいつものことだが)。
久しぶりに弾幕ごっこでもしたいぜ。吸血鬼の妹とでも遊ぶか!
よし、そう思うとやるになってきた。ハイスピードでスープを作り上げると、ハイスピードでスープを飲み干した。
玄関に置いてあったほうきを持って、扉を開けた。今度はしっかり手で…。
ほうきに跨ると、いっきに空と距離が近くなる。今日は天気が本当に良い。弾幕日和だぜ(なんだそれ、ってか)。
しばらく進んでいくと、窓の少ない洋館…そう、紅魔館が見えてきた。
そしてはっきりと門番が寝ているのが見えた。駄目だなぁあいつ…。
紅魔館の前に降りると、門をくぐりぬけて館内えと入っていった。
中はキンキンに冷房が効いており、とても気持ちが良い。
廊下を歩いていると、紅魔館のメイド長、咲夜が向こうから歩いてきた。
「あらどうも、魔理沙」
「どうもだぜ」
「今日は何をしに来たのかしら?もしやまた本を盗みに?」
「いや、今日は違うぜ」
「あら、じゃあ何を?」
「今日はフランと弾幕ごっこをするのさ!」
「い…妹様と?」
「そうだぜ。あいつ結構強いからな」
「……それはさせませんよ」
「おう?」
「主の妹…傷をつける事は許されないわ」
咲夜の周りにナイフの綺麗な円ができた。
「最初はコイツか。やってやるぜ!」
私は帽子の中からミニ八卦路を取り出した。
「では早速…奇術『ミスディレクション』」
「おっ危ねぇっ!!よし、じゃあこっちも!恋符『マスタースパーク』!」
咲夜目がけて大きなレーザーがとんでいった。
…が、咲夜はまだいた。
「まだまだです、幻在『クロックコープス』」
「うお、つよいn……」
時が止まる。
「な!?」
急いで置かれていたナイフを避ける。
「あっぶねぇ!!魔符『スターダストレヴァリエ』!」
「え、ちょ、ひゃあっ!?」
姿はよく見えないが、咲夜の悲鳴が聞こえた。
「ちょっと今日は油断してたわ」
「だろうな。どうりで弱かったぜ」
「うるさいわね、本気じゃないのよ」
「そうだったのか」
「…で、妹様と戦うってことだけど」
咲夜が思い出したようにそういった。
「え?ああ、勿論やるぜ!」
ニッと笑ってみせた。
~続く~
閲覧ありがとうございます。てぃとと申します。
当ブログでは主に東方projectの二次小説を書いています。
SS、長編どちらもあります。
当ブログの小説には少し百合を含む表現が含まれることがありますので、苦手な方はご注意ください。
当ブログの小説には少し百合を含む表現が含まれることがありますので、苦手な方はご注意ください。