こんにちは今日は整形外科疾患について記事にさせていただきます。昨今、都会付近では(千葉周辺までを含めて)ペットの交通事故は減少しています。(千葉内でも、田舎のほうが多い傾向を感じます)それと比較して、小型種・トイ種の落下や踏んでしまったりといった事故による骨折が目立ってきています。ここで例えば、ぶつけるなり、踏むなり、飼い主様の目の前で何か骨関節を痛めるような事象が起きたとしてそれをきっかけに、その足だけをかばってびっこ(跛行(はこう))をしたりしていれば、その出来事がきっかけでその足に異常が出たという事は誰にでも推測できることだと思います。ただ、どんな異常が出ているかは各種の検査を必要とします。その中で良く行われる検査がレントゲン検査となりますが、ここで解釈を気をつけないといけないことがあります。レントゲンには、骨組織(軟骨・硬骨)と軟部組織(関節包・神経・筋肉・靭帯・血管・リンパ管・結合組織・皮膚など)が写ることになりますが骨組織に異常が無いのに跛行が出ている場合、その解釈として1、軟部組織が主に損傷を受けている可能性2、レントゲンでは診断できない異常が骨組織に起きている3、1と2が同時に起きているという可能性があります。骨組織に異常が認められる場合には4、骨組織の損傷が原因で跛行が起きている5、骨組織と同時に一部軟部組織にも損傷が起きているという2つがあります。この中で最も見逃されやすいのが5番目の「骨組織と軟部組織に損傷が起きている場合」です。なぜかというと、例えば手を痛がっていて、レントゲン写真を撮って、骨が折れている。この段階で「はい、これが原因です。」と思ってしまう事が多いからです。2や3などの「レントゲンでは判断できない骨損傷」は、いつでも念頭に置いておいたほうが良いので、診断はできないまでも失念するという事はあまりありません。現にこれが4のケースであれば、骨折の治療をして今回に関しては終了です。しかし、これが5の場合で、骨折以外にも大事な靭帯が損傷している場合には、骨の治療を行っても跛行がいつまでも消失しないことがあります。この場合の治療には、靭帯が損傷したことによる関節の不安定性を補正する必要があります。レントゲン写真における骨折の写真というのは、獣医師にとって「志村ー後ろ!」みたいな状態です。(わかりにくいですね。見た瞬間に「ここここ!」て言ってしまいたくなるようなものという事です。)そういう時だからこそ、冷静に軟部組織もストレス撮影(そのうち記事にさせていただきます。)などを行って評価する必要があるという事です。一番車にはねられやすいのは、ちょうど一台の車をよけた直後だ。byニーチェという事だと思います。※「ペット医療」の情報について※この情報では病気や症状をピックアップして、一般的な診断法や症状、オーソドックスな治療法について記載していきます。獣医療は人間の健康保険のように公的保険制度がありませんので、一つの病気に対して各病院で使う薬剤、薬剤量及び治療法の選択基準(即手術をする医院もあれば、内科で病気を散らすことを第一目的として行うなど)が異なります。そのため、当院で一般的に行われる診断や治療が、現在あなたのかかっている動物病院と異なる可能性はあります。その場合、ここでの情報をお読みになった時に、「インターネットで書いてあることと違うことをされた!」もしくは「私のわんちゃんが受けた治療とは違うことがここに書いてある!」と問題として取り上げるのではなく、参考として読んでいただければと考えております。千葉県佐倉市のJAHA認定病院:しらい動物病院 にほんブログ村動物の健康 ブログランキングへ
犬心あれば猫心あり…
...
