フラワーモチーフジュエリーブランド
セレンディップジュエルの
天生目理香(Nabatame Rika)です。
SERENDIPJEWELのこと、
ジュエリーに関することなどを、
日々の出来事と共に綴っています。
はじめましての方へ
SERENDIPJEWEL
スリランカのことについて少しだけ、
書いてみたいと思います。
日本では、あまり知られていないのですが、
第二次世界大戦後、日本の国際社会への復帰を、
大きく後押ししてくれたのは、
1951年のサンフランシスコ講和会議での
スリランカ代表の演説だったと言われています。
当時のスリランカの国名はセイロン。
その、セイロン代表を務めていた
ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ氏は、
この会議の中で演説をしました。
この会議は、51か国の代表が集まり、
日本の独立を認めるかどうかを
議論する場となっていました。
戦後6年間、日本はGHQにより、
間接統治されていたのです。
この時、日本を独立させる方向で条約案が
まとめられていたのですが、
ソ連は、日本に制裁措置を加えようと、
アメリカ、ソ連、イギリス、中国で日本を
分割統治することを提唱していたのです。
ですが、セイロン代表の
ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ氏は、
日本の空襲による被害を受けた国であった
にも関わらず、日本をを擁護する方向で
演説をしました。
その演説の一部であり、よく引用される部分です。
「我が国は日本に対して損害賠償の要求を放棄する。何故なら、憎しみによって憎しみは消えない。恨みによって恨みは消えない。憎しみを捨てることによって憎しみは止む。憎しみを止めるものは慈愛の心である。」
この演説により、会場には窓ガラスが割れる
ほどの拍手が沸きおこり、会議の流れが一変し、
日本の国際社会復帰を大きく後押ししたと
言われています。
演説の言葉は、「ダンマパタ」と言われる
仏典からの引用であり、
この「ダンマパタ」とは、
釈迦が実際に説法した言葉を集めた、
最古の仏典であると言われているものです。
本来、宗教の教義は、神仏の言葉を
人間に伝えたもの。「愛」や「平和」
という、普遍的な内容を含んでいます。
けれども、何故か戦争やテロの
原因になってしまうことがあり、
残念だなって思います。
だって、釈迦は勿論、
ムハンマドとイエスキリストが
同時に顔を合わせても、
ケンカはしないのではないのかな~って
率直に思うから。
最近、仏教国であるスリランカで、
テロにより、たくさんの方々が亡くなりました。
インド洋に浮かぶ小さな島 セイロン島
もともとは「セレンディップ」と呼ばれていた国。
光り輝く島という意味です。
テロによる恐怖・闇が去り、
本来の光輝く島が、1日も早く戻ってくると
いいなって思っています。