セレンディップジュエルの天生目理香です。
Rika Nabatame
加熱・非加熱の宝石についてのお話です。
世界で流通しているサファイアの95%以上は加熱処理されているものってご存知でしたか?
そもそも、加熱処理が始まったのは2000年前、太古の昔です。なぜ加熱をしていたかというと、透明感と美しい色を引き出すためだったのだそうですよ。
そのころは、木炭などによる火で時間をかけて加熱していたのだとか。
非加熱のスリランカ産サファイア
希少で高価だったサファイアが市場に安く出回るようになったのは、1970年代にタイで行われるようになったギウダの加熱処理が大きく関わっています。
ギウダとはサンスクリット語で乳白色という意味。色の淡いインクルージョンが詰まって白濁した、サファイアのことです。
(ギウダの画像をお見せしたいなと思ったのですが、夢が壊れるので、やめておきますね。笑)
このギウダが加熱処理によって青く透明になることが発見され、近代的な加熱処理機械の開発が行われました。
その後、開発は日本やアジア、アメリカ、ドイツ、世界各国に広がっていったのだそうです。
最近では、あまりにたくさんの処理方法があり、把握するのが困難なほどになっています。
加熱されて美しくなった宝石、非加熱で美しい宝石、希少性という点では非加熱ですが、加熱されているからと言って、それだけで価値が低いわけではありません。
宝石は美しいことに価値があるのですから。
非加熱サファイアK18リング
セレンディップジュエルでは、貴重な非加熱の天然石も取り扱っております。お気軽にお問い合わせください。