お風呂に入ろうと思った瞬間の速報でした。


伊藤市長が撃たれた・・・最初はその一文だけ。

すぐにチャンネルをCMのない局に変えてみたら、ちょうど犯人が取押さえられて、ぐるぐる巻きにされているところでした。


「声をかけてみましたが、市長はピクリともしませんでした」

現場から近い放送局から駆けつけた記者の声は、絶望を伝えるには十二分な気配でした。


重体の報道はすぐに意識不明となり、お風呂から出てきた時にはすでに心肺停止に切り替わっていました。

報道的な決断をいつ下すのか・・・そんな状況のようでした。



選挙活動中に、現職市長が凶弾に倒れるというのは、やはり衝撃的なことです。


伊藤市長とは、お仕事で何度か言葉を交わしたり昼食をご一緒したこともありました。

とても誠実な印象の方で、平和、とくに反核については、被爆地長崎からの提言を広く世界に自らの言葉で伝えることのできる市長さんでした。


長崎は、本当に惜しい方を失ったと思います。



県民の末席ながら、ご冥福をお祈り申し上げます。