2024年2月の鑑賞リスト。例によって「DVD以外で初見のみカウント」というマイルールを適用。作品の頭には年間の通し番号をつけ、( )内は月間累計を表す。さらに、個人評価を★1~5で表し、作品の公式ホームページや予告編にジャンプするURLをつけた。


23(04)『風よ あらしよ 劇場版』★★★★


「元始、女性は實に太陽であつた」という平塚らいてうの言葉に目覚めた伊藤野枝の波瀾万丈な人生を吉高由里子が好演。『福田村事件』でも同時代を生きる役を演じた永山瑛太が生涯の同志となった大杉榮として出演しており、素晴らしかった。


伊藤はダメンズを引き寄せてしまう運命だったのかと同情してしまうほど、最初の夫も、出産後の辻潤も、全てを捨てる覚悟で訪れた時の大杉も、みな同性として情けなくなってしまった。ぼくは、男性がいかに女性を抑圧してきたか、家父長制の歴史に学び、自覚するとともに、謙虚な姿勢で接していかなければならないなと思った。


ぼくも、自分のためだけでなく誰かのために涙を流す人間でありたいし、同じ蟻なら「ブラジルの蟻」になりたい。


https://www.kazearashi.jp/