2019年2月の鑑賞リスト。例によって「DVD以外で初見のみカウント」というマイルールを適用。作品の頭には年間の通し番号をつけ、（ ）内は月間累計を表す。さらに、個人評価を★1～5で表し、作品の公式ホームページや予告編にジャンプするURLをつけた。
06（16）『ちいさな独裁者』★★★★
原題『Der Hauptmann』は「大尉」という意味のドイツ語。敗色濃厚のドイツで、まだあどけない顔の脱走兵が大尉の軍服を盗んで着ることで権力を手に入れ、タイトル通り「ちいさな独裁者」に成り上がっていく様子がスリリングに描かれている。
制服というわかりやすい記号は軍隊という階級社会ではとりわけ処遇の明暗が分かれることをうまく利用し、持ち前の度胸と口のうまさで切り抜けていく主人公の詐欺師っぷりには思わず感心してしまった。
ただ、これはたまたまナチスドイツで起こったことであって、同じようなことはどこでも起こりうるのだろう。