タイヤを長く使うためには、
タイヤの空気圧にも注意することはご存知ですか?
実は、タイヤ摩耗の原因としては、
路面との摩擦だけでなく、
適切な空気圧にしていないと
タイヤと路面が正しく接地しなくなる事から
過度の摩耗を引き起こしてしまうのです。
では、適正なタイヤの空気圧とはどのようなものかはご存知でしょうか?
答えは、「指定空気圧」と呼ばれているものです。
「指定空気圧」は運転席ドア開口部などに
記載されていますので、それに合わせて空気圧を調整下さい。

この「指定空気圧」は、
カーメーカーがクルマ毎に決めているものです。
そして、タイヤの種類やサイズが同じでも、
クルマの車種によって「指定空気圧」は異なることが一般的です。
さらに、前タイヤと後タイヤも「指定空気圧」が
同じではなく、異なることがありますので注意が必要です。
理由は、クルマメーカーが様々な要因(タイヤや駆動方式)から
前タイヤ/後タイヤで違う空気圧がそのクルマに最適であると
判断した場合、前タイヤと後タイヤで違う「指定空気圧」を表示しています。
安全は、足元のタイヤから!
しっかり「指定空気圧」をチェックしましょう!
では、「指定空気圧」に比べて
空気圧が高い/低いでどのようにタイヤに影響が出るのでしょうか?
まず、「指定空気圧」よりタイヤの空気圧が低い場合は、
タイヤの変形が大きくなり
タイヤの両ショルダー部の片減りが発生しやすくなります。
その結果、タイヤの偏磨耗が発生してしまいます。
逆に、タイヤの空気圧が高いと
タイヤのセンター部が盛り上がり、
センター部分の摩耗が進みます。

どちらにしても、タイヤの偏磨耗を引き起こしてしまいます。
空気圧は、高すぎず、低すぎず、
適正な値を日ごろからチェックする習慣をつけましょう。
尚、タイヤの磨耗とは関係がありませんが、
タイヤの空気圧が低いと燃費が低下します。
日本自動車タイヤ協会(JATMA)の調査によると
タイヤの空気圧が不足した状態で走ると、
市街地では2.5%、郊外では4.3%、
高速道路では4.8%も燃費が悪化してしまうとの事です。
限られた資源を賢く使うドライバーでありたいですね。
タイヤ 空気圧