小生の世界にようこそいらっしゃいませ。
今回小生がモノ語らせて頂きますのは『苦しみからの解放』でございます。



幸せの影に潜む苦しみ…あなた様は苦しんだからこそ幸せを噛みしめることができ足掻いたからこそ幸せを手にしたと感じるのでしょう。仏教の教えではもともとインドにあった世界観から六道輪廻と呼ばれております世界がございます。あたかも最も幸せに見える天道には救いは無く生病老死の四苦八苦を受ける人間道にこそ救いがあるとされております。輪廻から解脱する為にはどの世界からも『無知』『憎しみ』『貪欲』の悪しき心を捨てなければならないのでございますが小生が思うに天道は限りなく解脱に近い存在ではないかと思うのでございます。されど未熟なあなた様には四苦八苦の中でしか己を高めることができないのでございましょう。幸せの中で幸せを気付くことはできないのでしょうか?今ある幸せに気付く為になぜ苦しみを求めるのでしょうか?そんなあなた様に小生がおすすめするモノ語りでございます。

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小生も心から幸せを感じながらも現状にマンネリしてしまい愚かにも幸せを手離したこともございました。満ち足りたぬるま湯に浸かり続けていれば良かったものの小生も未熟でございますゆえ傷を欲しがってしまったのでございました。傷付き愛を失い歓びを失い友を失い心ヲ失イ…スベテ失ッテシマッタ…そんな絶望を味わったからこそ手に入れた新しい出逢いたちを今は噛みしめ幸せの中からさらなる幸せを見出すことができるようになったのでございます。幾度となく夢を思い描いてはさらなる夢で上書きしてゆく、叶えた夢のその先を追い求め続ける幸せの螺旋に到達することができたのでございます。真の幸せとは自己愛ではなく他人と共有する分かち合う幸せでございます。
そんな小生だからこそあなた様に伝えたいのでございます。他人と共に幸せを噛み締め人と共に幸せを分かち合う、苦しみから脱出した時の幸せではなく幸せの中からさらなる幸せを見出す、苦しむことなく幸せを感じることこそが『苦しみからの解放』なのでございます。あなた様の今の笑顔はとても美しゅうございます。なぜ歪んだ顔からしか笑顔を生み出せないのでございましょう。あなた様の美しい笑顔からさらなる笑顔を生み出せばいいではございませんか。幸せを分かち合うお相手様との絆を捨て去り不幸の原点に巻き戻る…あなた様とお相手様の笑顔は幸せに満ち溢れ輝いていたではありませんか。苦しみなど無くともあなた様は幸せになれるのでございますから。

元来人々の根底にあるべき宗教観ですら苦しみからの解脱を説くモノでございます。常に苦しみと共に生きる人生…否、苦しみを求める性なのでございましょう。なぜ人は苦しみの上にしか幸せを築けなくなってしまったのでございましょう?人は弱く脆くナニカに縋らなければ生きてはゆけないのでございます。そんなか弱い人間が自ら縋る依り代として作り上げた絶対的存在の【神】などと呼ばれる偶像のフィクションなどに踊らされて…実に滑稽でございます。
『苦しみからの解放』とは苦しみ無くして得る幸せの上での幸せでございます。苦しみを根底としていた世界観から解脱をし幸せを根底として成り立つ幸せなのでございます。小生も未熟ゆえ苦しみの中で幸せを見つけ出す愚行をしたものの今では今ある幸せを分かち合いさらなる幸せを紡ぎ出すことができる様になったのでございます。

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こちらの花はヘメロカリス花言葉は『苦しみからの解放』でございます。ワスレグサ科のユリの仲間でありますヘメロカリスの名前とはギリシャ語で【1日の美】の意味を持っております。1本の花茎に20前後の蕾を付け1輪1輪1日毎に咲いては萎み順を追ってその美しさを咲かせてゆくのでございます。まるで叶えた夢を新たな夢で咲き魅せるかの如く終わらぬ夢と次々咲き誇る幸せを表すかの様な花でございます。

今回小生がモノ語りました『苦しみからの解放』の花言葉があなた様の幸せの中にさらに上書きして咲き誇る幸せを紡ぐヘメロカリスなれたのなら幸いでございます。

あなた様のまたのご訪問をお待ちしております。

                                       咎人