櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ


5 and you and me × 25

心から有難うございます。







「腐」です。


苦手な方は、回避願います。







無事に仕事を終えて、家に帰る。




愛しい盆栽に水をやっていると、スマホが光った。


それまで すっかり忘れていたが…、恐れていたLINEが届いた事を 意味していた。





『マナブ、出るんだってな』




LINEは、潤くんからだった。


……やっぱり  早いわ……。


相変わらず、嵐先輩の横のネットワークが、引くほど厚い。



当たり障りの無いような言葉を選んで、LINEを返す。




「ありがとうございます。 頑張ります。」




……上手く返した筈なのに、LINEトークは直ぐに通話に 切り替えられた。



着信音が鳴って 覚悟を決めてスライドした途端に、潤くんの声が耳に響いた。




『おい、何を 頑張るんだよ?』





うわ…、機嫌悪っっ。。



近くで飲んでないよな……?


ずっと、大阪だよな……?





「え?     あの、だから 相葉くんの足を 引っ張らないように、、」



『そうだよ。  まーが、大事にしている番組だからな。』



「はい。  相葉くんの胸を、借りたいと思います。」



『………まー  の……   胸……?』




耳に響く 冷たく低い声に、一瞬にして 全身が、震える。




……しまった……っ!      言葉のチョイスを、間違えた!




「じゃ…、なくてですね、、  楽しみたいと思います。」



『おい……、まーの胸に  顔を埋めて  楽しむとか…、 絶対に  許さねぇから……。』



「違いますって!      潤くん、また 酔ってます? 」



『酔って無ぇわ。     まーに抱きつくなんて、100万年早いんだよっ!』



「抱きつきませんからっ。   絶対に!    指1本、 触れませんて。」



『分かれば 良いんだよ。  楽しみにしてるから、頑張れよ。』



「……あざ……っす。」




それから、相葉くんが如何に優しく、素晴らしいかを力説されて一方的に電話を切られた。