下馬評通りしっかり2時間楽しめる正しいSF娯楽作品だ。
でもいささか新鮮味には欠ける既視感の寄せ集め。
「ミッション:8ミニッツ」と「スターシップトゥルーパーズ」を足しで2で割ったものに
トム様一人芝居をたっぷりと加えた作品なのだが、もちろんコレは原作に起因することもあり、
素直にサンプリングされた元ネタを探す方が一興。
多くが学校の帰りにインベーダーゲームにしがみついていた世代だけど、
昔から他人と勝ち負けを争うのが苦手でゲームとは全く縁がない。
でも「死」が絶対確定されたものではなく、
目的のための過程という戦闘ロールプレイングゲームってこの映画のような感覚なんだろう。
しかしアメリカ映画もパワードスーツが好きだな。
ルーツはハインラインの小説に遡るのだろうが、日本のアニメの影響もあり、
SFガジェットとしては表現技術の向上で存在感がますます上がっている。
ほぼ紅一点のエミリ・ブラントは歴戦の兵士という設定上仕方がないが地味でフェティッシュ度は低い。まあ、女兵士役専科のミシェル・ロドリゲスを配役しなかっただけ良しとしよう。
偏愛度数★★★