もし、過去に戻れるなら
いつに戻りますか?
…というよくある質問。
私は今が楽しすぎるので
過去に戻りたいと思うことはないが
やり直したいと思うことはある。
学生時代にあまりいい思い出がないからだ。
というか、
ほぼ記憶が無くなっているけれど
ふと思い出しては
あぁ言えば良かったと
イライラするエピソードがある。
中学2年生。
特別授業でみんなが集められていた。
戦争について…だったかな。
詳しく覚えていないけど。
テレビに映し出された映像を
みんなで見ていた時
やんちゃなS田くんが
優しいE本くんに対して
「おならした?(笑)」
なんてくだらないことを言った。
それは授業が終わって
休み時間が始まって
その次の授業が始まった後も。
次の授業は理科だった。
授業の内容は天気記号だった。
S田くんはまだ言っていた。
E本くんをいじる人は
1人2人と増えていた。
先生は今年入ってきたばかりの
若い男の人だった。
何故止めないのか
不思議でたまらなかった。
授業は進み、
天気記号を聞き取る時間になった。
先生はラジオを付け
ラジオからは日付と天気が流れていたが
ガヤガヤと雑音が入ってきて聞こえない。
プリントに天気記号を
書き込まなければいけないのに…。
そんな中、私の隣の席のM坂くんが
前の席にいる仲良しのN森くんに
「真面目な人がおならとかするの
ちょっと面白いんだけど(笑)
Kさん-私-がしたみたいに
してみようぜ」と
訳が分からないことを言い出た。
手を合わせてスライドし
お祈りみたいなポーズをした後
中に空気を入れて音を出した。
2人でニヤニヤ笑っている姿は
中学2年生にしては幼すぎて
気持ちが悪かった。
N森の隣の席で
私と同じ部活(キャプテン)の
B園さん(女の子)も男子と一緒に
笑っていたのは悲しかった。
私は授業を受けたいので
周りは無視した。
ラジオに集中したいが
うるさくてうまく聞こえない。
少し時間が経った後、先生が
「プリントを回収するので
まとめてください。」
と言った。
M坂くん達のプリントは白紙。
焦ったM坂くんは私の内容を書き写そうと
プリントを掴んできた。
イライラした私は
破るようにプリントを奪った。
M坂、N森、B園さんは黙った。
ちゃんと言葉には出来なかった。
言い返すなら、
「M坂くんの為に真面目に
生きてるわけじゃない。」
ってちゃんと伝えたい。
そして、叫ばず怒らず
ずっと耐えて大人の対応をした
E本くんを救いたい。
自分が何かをされるまで
私はただの傍観者だったな。
ちなみに、
E本くんは夢を叶えて
現在は芸能関係の仕事をしているらしい。
素晴らしい。