今朝は調子がわるかった。
自分一人しかいないのに
「うるさい、黙れ!」など声を荒げたり
精神的に大変不安定。
今の時期はこれだから嫌。
急に調子が悪くなる時がある。
目が覚めて朝の服薬済ませると
少しだけ落ち着いてきたので
バートランド・ラッセルの「幸福論」の
あなたの興味をできる限り幅広くせよ、
そして
気が病んだ時はできるだけ自然なもの、
小さな愛らしいものに目を向けよ
という言葉に従って
何とか外出できる気力はあるので
陰鬱でささくれだった心を落ち着かせる為
散歩に出ました。
外の風景や水辺の景色や
咲いてる季節の草花に
意識を向けるだけでも
だいぶ精神的に落ち着くものです。
心理学的に「花を観賞する」って
それなりに良い効果があるらしい。
ところで、今の時期
しょうがないにしろ
桜の花ばかり
もてはやされすぎやしませんか。
日本人の精神性に深く根付いてる花だから
当然とはいえ、でもえこひいきが過ぎる。
どこにいっても桜桜桜、
花見花見ソメイヨシノ。
自分のように
ソメイヨシノの過剰な咲きっぷりに
圧を感じて苦手意識を持つ者には
なんだか肩身が狭くなる思い。
ソメイヨシノばかり愛でられて
懸命に咲いてるのに見向きもされない
野草や草花が不憫だ
(花だって人間に見てもらうために
咲いてる訳じゃないけどさ)
太宰治『富嶽百景』のなかの、
バス乗客がみな富士山を愛でてるのに
ひとり富士山に目もくれず反対の崖側に
ひっそり咲く
月見草を見つける老婆のくだりを思い出す。
以下抜粋。
『けれども、私の隣の
御隠居は胸に深い憂悶でもあるのか
他の遊覧客とちがって、富士には一瞥も与えず、
かえって富士と反対側の、山路に沿った断崖を
じつと見つめて、私にはその様が
からだがしびれるほど快く感ぜられ
私もまた、富士なんか、あんな俗な山
見たくもないという、高尚な虚無の心を
その老婆に見せてやりたく思って、
あなたのお苦しみ、わびしさ、みなよくわかる
と頼まれもせぬのに、
共鳴の素振りを見せてあげたく
老婆に甘えかかるように、
そつとすり寄って、老婆とおなじ姿勢で、
ぼんやり崖の方を、眺めてやった。
(中略)
「おや、月見草。」
そう言つて、細い指でもって
路傍の一箇所をゆびさした』
長々と前口上述べました、
以下は散歩に行った際に咲いてた
草花や風景をただ載せただけ。
それと、花を見たり
軽く息が上がる程度に
テンポよく散歩したりしてるうちに
陰鬱な気分は幾分晴れた。
無理して外に出てよかった。
前にも載せたオステオスペルマム。
(アフリカンデージー)と、背後にはソメイヨシノ
手前がシバザクラ、
後ろがスノーフレーク
ソメイヨシノの根元に咲く
オオキバナカタバミ。
と、画像では写ってませんが
茂みの奥に黒白ぶちの猫がこちらを睨んでました
(警戒心の強い猫なのでちょっとでも近づくと
もっと奥に逃げてしまう、撮影すら拒む猫)
カンザン(関山)という名前の桜。
桜はバラ科に属する木なんだけど、
こういう優雅な八重咲きの花をみると
バラの系統だ、というのがわかる
フロックス・ビフィダその他の
花が絨毯のように咲いてる
人道橋工事のための土台工事。
こういうの立入禁止の表示がなかったら
渡っていきたいよね。
小学生男児的なマインドが騒ぐ。
こんもりと咲いたソメイヨシノが
土手沿いの道に覆いかぶさるように。
自分はこういう所は
桜の花の圧を感じて苦手なので
避けて通る💦
運河の中ほどに係留してる警戒船。
係員の人もぼんやり対岸の花を眺めてるっぽい
先日の記事でも載せた、
ソメイヨシノと並んで咲いてるモクレン。
白い冠羽が目立つコサギ
目に染みるような濃い青のヤグルマギク
桜の下で羽を休める鳩