炊き立てのご飯(雑穀米)に大根おろしと鰹節。
作家の椎名誠の最初期の作品に「かつをぶしの時代なのだ」というエッセイがある。
昭和軽薄体とよばれる(当時としては)軟派でアホみたいな文体で書かれたエッセイだ。
どういう文体かと言うと、普段の話ことばを口述筆記のように勢いだけのギンギラ目つきで
書き殴り、格式よりも情熱と勢いが大事なのだよバーンバーン(机をたたく音)
…こんな感じの文。70年代後半に鋭い観察眼でこんな文体でくだらない事を書き綴ったエッセイ集。
で、その表題作のかつおぶし。作者のシーナマコト(敢てカタカナ)は
家に食料が何もなく金もない赤貧状態でも、大根のかけらと炊き立てご飯と鰹節だけあれば
笑って許せる、と。
大根は力を入れてがしがしとすりおろし、炊き立てご飯に鰹節をはらりと載せる。
そのうえに先ほど大根おろしをどさっと投入して醤油を蚊取り線香型にかけ、
白南天の箸でざくりとすくい、わっしわっしとかけこんで喰う。
そんなことがやけに微に入り細を穿つ描写とともに描かれたエッセイ。
今さっき夕飯食べながらそういやそんなエッセイ昔あったな、と思い出したので
意味なく書いてみた。AmazonでKindle版がすぐ読めるけど
サンプルで無料で上記の箇所が丸ごと全部読めます💦
あ、あとこれだけじゃさすがに寂しいので(見栄えも栄養学的にも)
実際の夕飯はプラスして納豆とすぐき漬けとミニトマトも食べました😅
やっぱりタンパク質(納豆)と緑黄色野菜(トマト)、発酵食品(すぐき漬け)は
毎日きちんと摂りたいからねえ