2回あります。初めての霊体験は小学生のころ。
通りを挟んだ向かいの寺の墓地の区画整理中でお墓じまいや
お墓の移動が頻繁に行われてた時のこと、
2段ベッドを使っていて上に姉が寝て下に自分。ふとある晩夜中に目が覚めて
天井(2段ベッドの上の段の底面)に目をやったら、そこから手首が生えていた。
白くて細長い指でおそらく女性の両手首。
画のような手首が重なる状態で、藤の花がしだれるようにだらんと。
すごく恐わかった。この時生まれて初めて「腰を抜かす」体験もした。
足がうまく動かないの。必死でうつぶせになり枕に顔押し付けて
恐怖に耐えていたら気が付いたら朝になっていた。
この時期母も「自分の寝顔をのぞきこむ爺さんの霊」を見ているので
出た原因がお寺の墓地の区画整理がらみなのは間違いない。
もうひとつは自分の父親が化けて出てきた。
会社の経済苦を理由に自死した父親が、葬式から3か月後に
いきなり枕元に出てきた。自分の名前を呼んだが、
自分が成仏できない状態を理解しているような口調だった。
(寂しさと悔しさが同居してるような口調だった)
説明は割愛するがその後改めて供養しなおしたおかげか
すでに成仏したようで、この時以降化けて出たことはない。
化けて出たのはなんでだろうな。自死する直前最後に会ったのが
自分だからかな。
成仏できずに現世に縛られてる自分の姿に慄然として、息子(自分)に
『お前自殺だけはだめだぞ、こんなんなっちゃうぞ、惨めだぞ』
と身をもって教えてくれたのかもね。