そのラーメン屋さんは、約10年前 有名なラーメン屋さんで
修行をした若い方が独立して開業しました。

メインはつけ麺。お母さんと2人できりもり。
7人も座れば満員の小さなお店。

麺はすべて自家製。
スープも独特の美味さ。
具も全国から店主が選りすぐったもの。

最初は荒削りでしたが、努力を重ねられ徐々につけ麺も洗練。
同時にお客さんも増えていきました。
私も月に2回は通っていました。
店主のひたむきさが好きだった。

開店して2年くらいたった頃でしょうか。
私が転勤になり、このお店への通いが途絶えました。
7年後、再び転勤で以前の地へ住むことになり、真っ先に
このラーメン屋さんに向かいました。

このラーメン屋さんはすぐ近くに移転をされ、お店は以前から
飛躍的に大きくなっていました。当然従業員も増加。
お店もそこそこ混んでいました。
ただ、お店の雰囲気・照明が何とも暗い。。。
そして肝心のつけ麺は。。 大きく変わっていました。
スープの濃厚感は薄れ、具も至って普通。値上げは顕著。
そして声掛けも儀礼的。

たまたまかと思い、もう一度そのお店に行きましたが、やはり
印象は変わらず。
店主にこのままじゃマズイよ とたまらず話をしました。
その理由も。

でも、変わらなかったんですよね。このお店。


昨日、本当に久し振りにこのお店に行きました。
土曜の夕刻、飲食店としては混む時間ですが、客は私だけ。
お店は従業員の姿は見えず。店主と奥さんの2人だけ。
この客数なら十分でしょう。
しかし、この状況なら借金を返すのは大変厳しい。

店主は激しく後悔をされていました。
従業員は辞めてもらったそうです。
少々流行ったから、傲慢になってしまった。
これがすべて。

私が言ったのは、「初心に戻ったら!」 ということ。

お客様は敏感です。
飲食店であれば、まず清潔感がないと絶対にダメ。
そして肝心のつけ麺そのものに手を抜いてしまうと、すぐに
看破される。
口に出さなくとも、次にこの店には来ない。二度は普通ない。
サイレントカスタマーをしっかり捕まえないといけない。

昔は、いかに自分流の美味しいつけ麺をお客様に食べて頂くか?
真剣に真摯に考え、そして来るお客さんに感謝をしていたはずです。
少々の人気やポジションにあぐらをかいてはいけない。
(これって最近の食品偽装問題もそうですよね。)

店主さんは後悔をしているのであれば、今一度行動を変えて欲しい。
思うだけでは何も変らない。
私も昔のあのつけ麺がもう一度食べたいですもん。