食品偽装といえば、俺の記憶だと船場吉兆の偽装問題を思い出す。料理の使い回しが発覚となり、反省しない女将の対応が事態のまずさを深刻化させた。
「偽装と認識していなかった」今回発覚した経営者らの中で、こんなコメントを出す人もいるという。
よくある話だ。自分達に責任がなく、現場にいた人間が勝手にやったことだ、と責任転嫁する。実際に現場の人間が勝手にやったことかもしれない。だがここはこらえて、謝罪と再発防止のためのメニュー表示の刷新などの対策、お詫びのキャンペーンなどを赤字覚悟でも実施して信用を取り戻すべきなのでは。
被害者は、現場のせいで責任を取らされる経営者ではない。真の被害者は消費者だ。消費者に向けた態度を考えたら、「偽装と認識していなかった。現場の勝手にやったことだ」という弁は出ないと思うのだが。