ということで、

前ブログで書いた通り、

仔犬を見学する時間を予約をし、

3時間近くかけてブリーダーのところに

到着をしたが、ブリーダーはスタッフと

ランチを食べていて訪れた私たちを待たせたり、

マッチングサイトでのやりとりはスタッフに

よって行われていて、こちらの仔犬への想いが

ブリーダーさんには伝わっていなかったり、

マッチングサイトに載せている仔犬の

情報がデタラメだったことなど、

到底ビジネスの世界ではあり得ないことに

遭遇した。

しかし、どうやらこの世界では

それがブリーダーとしての資質とは

無関係のようだ。

実際に会ってみると、悪いブリーダーさんではないと

理解するまでにそれほどの時間はかからなかった。

それより仔犬はとても元気で、

お父さん、お母さんもとても元気だということが

重要で、一つ一つ私たちからの質問に

丁寧に答えてくれたし、犬への愛あふれる話を聞くことができた。

 

会いに行った仔犬は元気で、

飼っても良いとは思ったが、1匹しか産まれておらず、兄弟がいなかったこと、

もともと小型犬なので小さいが、さらに小さめだったことと

本来は男の子を希望していたこともあり、

いろいろな要素を考慮すると、即決できない。

よく仔犬と目が合った瞬間に決めたという

話を聞くがそれはまったくなく、冷静にいろいろと

考える自分がいた。

 

そこにブリーダーさんが他にも興味を持ってくださっている

方がいらっしゃると言っており、

更には他のワンコに出産予定を来週に控えている

子がいたので、

「この仔犬は他の方が興味を持っていらっしゃるのであれば、

私たちは出産予定の子を待ちます。やっぱり男の子がいいかな。」と伝えた。

 

ブリーダーさんはそこで、

「でも想像妊娠ってこともあるんですよ。

来週、レントゲンで確認する予定です。」と私たちにあまり

期待させないため、繰り返し言ってきた。

 

犬の想像妊娠?私は初めて聞いたが偽妊娠は

珍しいことではないらしい。

お腹もふっくらしていて妊娠しているようだが、

仔犬が入っていないってことは、まあまあ、あるそうな。

それを「スカ」と表現されていた。

 

念の為、出産した場合、

男の子だったらいくらくらいになりますかと尋ねたところ、

生まれてみないとわからない。出来具合によるとの返答。

ここらへんはブリーダーとしての口調になった。

私たち素人にとって、とにかくたくさん食べてたくさん寝てくれる仔犬なら

どんな色、柄の子でもまったく気にしないが、

ブリーダーさんにとって「出来具合」が値段を決めるらしい。

ただ、言ってきたのは、

「ウチはとにかく質の高い子がいるけど、〇〇ブリーダーさんなんかより

安いですよ。」と前置きをし、今回の女の子より高い値段を提示された。

「これ以上にはならない。」と。

どうやらこのブリーダーさんは〇〇ブリーダーさんから

不当な批判を受けているようだ。

「〇〇ブリーダーさんが私のことを批判したお陰で

私のところにたくさんの方が来てくださっているの。」

なんとなく、ブリーダーの世界の嫌な側面の

話に突入しそうだった。

よくわからないが、やはり、この世界、何か大変なんだろう。

 

まあ、ここからお分かりの通り、

ブリーダーさんは自分の仔犬たちには絶対の自信を

もっているのでかなり強気だ。

私が飼うのを促すために、

他にこの仔犬に興味をもっている方がいるようなことを言っているというよりは

他の人が待っているから余裕のかまえなのかもしれない。

 

ただ、行動が早いブリーダーさんは続けて言った。

「では、こうしましょう。今日、レントゲンを撮りにいきすよ。

仔犬がいそうだったらお待ちいただいて、

いなかったらどうしましょうか。この子、飼いますか。」

 

検討するとは言ったが、決めきれずにいて、

LINEを交換して、今後の連絡はLINEで行うことになった。

また3時間かけて家に向かい、帰る途中、

電車の中でLINEが来る。

「今、病院です。想像妊娠でした。電話ください。」

 

即決できないならやめた方がいいと夫に言われたので

折り返し電話をし、今回は見学した仔犬を見送るとお断りをした。

 

ということで、私の犬探しのジャーニーはつづく。

 

ちょっと一言

今回仔犬の見学をさせてもらうにあたり、

ブリーダーさんとして自分のかわいい仔犬を人に譲る上で

新しく飼い主になる人の人となりが気になるだろうと思って、

私は前に飼っていたワンコの写真を見せたり、お話をして

これからの関係構築のためにアピールをしたが、

そんなアピールはあまり意味がないように思えた。

そこだけはビジネス的なんだな〜。