子どもができてから
私の意識は自然と子どもに向かうようになった
それは当然で
普通のことだと思っていた
良い悪いの話ではなく
そんなものだと思っていた
母性というもので
守らなければと体が反応する
野生本能のようなもの
この子を守らなければ
人様に迷惑をかけない子に育てなければ
何不自由なく
一人でも生きていける子にしなければ
今思えば
そこには
いろんな期待も重なっていたのだと思う
それがだんだんと
自分では
子どもの尊厳を尊重しているつもり
でも知らないうちに
期待としてのしかかっていた
その頃の私は
初めてのことだらけの子育ての中で
何を信じていいのか
分からなくなっていた
周りの意見を聞いたり
自分なりのルールを作ったりしながら
とりあえず動いていた
そんな感覚だったと思う
私は余裕のない状態のまま
子どもを守ろうとしていた
ただ
あの頃の私は
必死だった










