まだ仕事を始めてすこしたったくらいの頃だから、
仕事を覚えようと必死になっていました。
彼女は一年先輩でまだ良く分かっていない僕に
やさしく、いろいろと教えてくれて、失敗したときは
フォローをしてくれました。
彼女は高卒で僕は大卒だから、彼女は3つ年下。
先輩なのだから、当然、偉そうにされても仕方ないはずなのに、
すべての指示はやさしく、「そうやった方がいいと思うの」なんて
具合に言ってくれました。
だんだんと仕事ができるようになり、
その度に自分のことの様に喜んでくれる彼女。
僕が彼女のことを好きだと意識しはじめるのには、
そんなに時間がかかりませんでした。
└意識する相手がいるなら
「告白したいな」そう思うようになってから、
僕は知りたくもない事実を知ってしまいました。
その日から僕の苦しみは始まりました。
好きだという気持ちを押し殺して彼女と接する毎日。
相変わらずやさしい彼女・・・でも彼女の心は別の男のモノ。
└ライバルがいるなら
あれほど心地よかったふたりでいる時間が
そのまま地獄の時間になってしまいました。
僕は彼女と一緒にいるつらさに耐えられずに、
ある日、こう宣言してしまいました。
そのときの彼女の辛そうな顔。
今でもしっかりと覚えています。
└失恋する前に
その後、配置転換があり、彼女と顔を合わせることがなかったの
ですが、それから三年たったとき、たまたま社内で会って、
食事に誘われました。
僕は彼女が言うその言葉に自分のまぬけさを実感しました。
もちろん、いまさら時間を戻してなんてことはできません。
その言葉だけのこして彼女は去っていきました。
└後悔する前に
僕は自分の幼さを痛いほど感じました。
自分の気持ちだけに翻弄されて、彼女が何を感じて、
何を思っていたのか、全然理解できていなかったのです。
その日から僕は変わりました。
いろんな心理の勉強をして、実際に人に接する仕事を
喜んでするようになりました。
女性と仲良くなるのがうまい人には、どんどんと自分から
接近して、その秘訣を聞きまくりました。
「好きだ」って気持ちを伝える最良の方法が!
究極の告白法、それも絶対失敗しない告白の方法が!
└究極の告白法
お互い好きなのにすれ違ってしまう、そんな喜劇を繰り返さない
ためにも、僕は完璧な告白法を編み出しました。
この究極の告白法を持っていると、好きになる女性と付き合うのは
簡単なことです。
なんと言っても失敗するはずがない究極の告白法なのですから。
もし、あなたも、理想の女性と出会えいないなら、
僕が編み出した究極の告白法を知っていて欲しいのです。
「出会いがない」って言っている友人に究極の告白法を教えたら、
出会いができてしまいました・・・今はラブラブな彼女がいます。
└究極の告白法
なんて、ふたりでのろけています・・・理想の女性と出会うのは、
彼に先を越されてしまいました。
究極の告白法というのは、告白に向けてすべてをコントロールする
方法だから、出会いがないってことがなくなってしまうものでもあります。
究極の告白法とは、自然と恋人同士になる方向に
流れを生み出してしまう方法です。