ある眠れない夜の夢
『やっぱ聞きたくないわ。
親父がオレの母親のことどう思ってるかなんて。
でもここであえて聞くべきなんかな』
「オレはそんなこと言ってない!
そんなこと言ってたら殺すぞ!!」
オレは険悪な表情でケーキナイフをこちらに向け
キレる父親に怯え、部屋から逃げた。
しばらくしてからリビングを見ると親父は寝ようとしていた。
目が合うと親父はオレを睨み付け、横になった。
オレは翌日赤堀に帰り、昨夜のことをおばと祖母に話した。
説明してもいつもと違い、ぜんぜん理解してくれない。
まるで娘、そして妹である「知恵子さん」を忘れてしまったかのようだ。
『ホントに悲しかったんだからね!』
これ以上話しても理解されないと思い、オレは走って家から逃げた。
目が覚めるともう既に涙が出てました。
目が覚めてその夢を思い出すと何倍もの涙が出てくる。
母親に関係する夢なんて初めて見たと思う。
親父の発言や行動を夢の仲で見たときはとてもショックでした。
オレはこういう夢を見ると
『なにかこれから起こることを意味してるのかな

』
なんて思ってしまうことが多いです。
人間を信じないようになったのはやっぱ親父が原因なんかな

おれにとってはもう両親ともにいないつもりです。
母親は純粋に亡くなってるし、
親父のことは再婚した時点で父親とは思ってない。
友達みたいな感覚。
あっちはどうだか知らないけど、
オレは気をつかって接してる。
一緒に暮らしてる親父の再婚相手はもちろん母親と認識するわけがない。
心なんて今までも開いていないし、
これからも開くつもりは無い。
母親の顔は死んだのが早すぎて全く覚えていないけど、
17年間生きてて、一番『会いたい』と思った。
でもこれはどんなことをしても叶いません。
どういうふうにして生きていけばいいんだろ…、
全てに対して。