あの頃は若かった・・・

1986年、大学を卒業して初めて大人買いしたのが「KORG DSS1」というシンセサイザーでした。



事前に専門雑誌で情報を掴んで、発売当日に大阪の心斎橋まで現金30万円を握りしめて買いに行きました。実物は思っていた以上に大きくて重く、バンドメンバーの友人と二人で苦労して持ち帰った思い出があります。


その頃はバンド活動をしていて、地元のジャスコとかでよく演奏会をしていました。
当時のジャスコは田舎のオアシスでした。w


苦労して持ち帰ったシンセでしたが、帰宅後に機能チェックすると一部に不具合がありました。メーカーに連絡したところ交換対応となり、当日の夜中に工場から直送でトラックで運んで来てくれました。初期ロットということで組み立て手順にミスがあったようです。

工場から直接運んでくれるんだったら、わざわざ大阪から運んできたあの苦労はなんだったのか?・・・という落ちでした。w



そんな曰く付きのシンセサイザーは、当時としては最新式のサンプリング・シンセサイザーで高機能でしたが、何故か人気が無く、後発機種も発売されることはなかったようです。

音質的には非常に気にいっていましたが、立ち上げ時にフローピーからデータを読み込む時間が面倒でした。今も母屋に眠っていると思います。・・・たぶん

Downloads | DSS-1 - Owners Manual | KORG (USA)
https://www.korg.com/us/support/download/manual/1/308/3575/

 

 


そのDSS1のデジタル技術を受け継いで1988年に誕生したのが「KORG M1」というPCM音源をベースにしたシンセサイザーです。定価は25万円ほどで世界的に大ヒットしたようです。



M1/M1 オリジナル取扱説明書
https://www.korg.com/jp/support/download/manual/1/75/891/


エフェクターや8トラックのシーケンサーも内蔵されていて、ドラムやマルチティンバーの演奏にも対応できたので、これ一台で曲作りができるミュージックステーションとして機能しました。
往年の名機の一台と言えると思います。


あれから35年・・・


あっという間に時間が過ぎ去り、人生のカラータイマーが点滅しかけてきたこのタイミングで、
また新たなM1に出会ってしまいました。

「KORG M01D」




実際には8年前の2013年に発売されていたものですが、
たまたまYoutubeで見つけたプロモーションビデオにハマりました。

このおちゃんのテンションにやられました。www

 


ハチャメチャなノリですが、こういうのは好きです。w

この方、ゲーム業界では有名な方で、あのリッジレーサーや鉄拳の音楽を制作されています。
才能のある方はパフォーマンスにも余裕がありますね。w
 

 


こちらのダイニングバーも気に入りました。

 

 


こういうノリの音楽が好きなんです。
最近はハウスやトランス系ばかり聞いています。


ということで笑わしてくれたコントとダイニングバーの参加料としてお買い上げしました。

定価3000円のところ、現在は半額セール中で1500円でした。
セールは8月11日まで、お急ぎください!



「KORG M01D」はM1をシミュレーションしたソフトシンセで、任天堂3DSで動作します。
一部の機能は強化されていて、同時発音数は24に増えています。

当時25万円したものが1500円ですから安いものです。

外部アンプに接続するとゲーム筐体とは思えない良い音がします。
KORGらしい本物のシンセサイザーですね。


しばらくノスタルジックな世界に浸りたいと思います。
また音楽サイクルの到来です。


あの青春のジャスコは今は駐車場になっています。
こちらド田舎は、時間と共に廃れる一方です。

確かに、あの頃は若かった・・・w