恒例になりつつある「あの世一歩手前ツアー」に今年も参加してきました。
今回のお宿はこちらです。
こじんまりしたレトロ感のある部屋で、電動ベット付きです。
一応、バストイレ付きでビジホっぽい感じです。
簡単なソファーと冷蔵庫にコンロと炊事場も付いています。
その気になれば自炊も可能かも?
ウェルカムドリンクとしてスペシャルドリンクも付いています。
お楽しみのディナーはこんな感じでした。
もうねー、何が嫌って食事がいや!
食は弱肉強食の字のとおり、強いものが弱いものの命を無理やり奪い取って生き延びる行為であって、栄養素とかいう次元の話じゃないのよ。 もらうのは命です。
だから生きているものは全て別の生物から命をもらっているわけで、つまり食は「命の連鎖」であって、もっと荒々しくマウンティングして力ずくで奪い取る激しいものなのよ。
わかる? ここ大事やで!
だから、これは違う!
絶対間違ってる!
栄養素とか栄養学なんて忘れてしまえ!
何この小松菜 ・ ・ ・ 薄甘のドロドロの物体、生命感ゼロ!
ダシを入れ忘れたような薄甘の高野豆腐に、花型のニンジンに発狂しそう。
メインディシュは、食べ残しほどの鳥の蒸煮?
これならチョビのご飯のほうが立派やわ。
それにしても、この景色 ・ ・ ・
人生の最後はこんな景色を見ながら終わるんですかねー
できることなら、大好きな海を見ながらとか、
レンゲ畑に寝転んで青空の雲を見ながら終わりたいなー
このベットの上で何人の方が亡くなってるんでしょうね。
不動産的には完全な事故物件ですからね。
そんなことを考えながらウトウトと気絶しました。
夜中 ・ ・ ・
何かの気配を感じて ・ ・ ・
目が覚めました。
何気に部屋を見渡すと ・ ・ ・
部屋の床に爺さん座っていました。
ヒェーーーーーーー!
白髪交じりでやせ細っていて、こちらをジッと見つめています。
ひょっとして、出た?!
出たの?
出でてるやん!
おるで、絶対おるで!
ベットから起き上がって
「あ、あのー・・・」
と声をかけると
爺さんが 「お世話になっています。 ○○です。」
「え? ○○さん?」
知らんし?
それより目が怖いし!
こっちを凝視してるし!
来たんか? お迎え?
ついにお迎えが、来たんか?
しばらく膠着してると、
爺さんが両手を床について、這うようにこちらに進んできます。
ズリ
ズリ こっち見てるし!
ズリ こっち見てるし! こっち見てるし!
ズリ こっち見てるし! こっち見てるし! こっち見てるし!
えっ、えっ
もうあかん!
ナースコールや! ナースコール!
コールに出た看護師が 「どうしまたか?」
「だ、誰が部屋にいるんですが!」
夜中に「部屋に誰かいる」なんて言ったら頭おかしいと思われるかもしれませんが、
すぐに3人の看護師さんが駆けつけて
「お爺ちゃん、どうしたん?!」
どうやら、隣の部屋の患者で、ちょっと痴呆症があるようでした。
足も不自由で歩けないようで、車椅子に乗せられて出ていきました。
じゃ、どうやってこの部屋まで来たんだよ!
ひぇーーーーーー!
その後、ほとんど眠れず・・・
朝食はこんな感じでした。
また小松菜!
どんだけ小松菜が好きやねん!
黄色いのは原型のないリンゴかよ・・・
こんなん食べてたら力がでんわー ムリ!
今回はとんだミステリーツアーになりました。
トラウマになりそう。
それ以外はご心配なく! 元気です。w
たぶん ・ ・ ・