最近マイクロドローンにハマって、久々に空モノが復活しそうな予感がしていましたが、どうやらまたややこしい話になりそうです。
まずはこちらをご覧ください。
無人航空機のレベル4の実現のための新たな制度の方向性について
令和2年12月 国土交通省航空局
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai15/siryou1.pdf
「レベル4」とは「有人地帯の目視外飛行を可能とする」もので、大都市の街中でもドローンを飛ばして物を運んだりするための措置ですが、そもそもそんなサービスが必要なんでしょうか?
特に「所有者の把握」の下記に注意してください。
※施行にあわせて登録・許可承認の対象となる無人航空機の範囲を100g(現行200g)以上に拡大
詳細はこちらから議事録をご覧ください。
小型無人機に関する関係府省庁連絡会議
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/
今までは200g以上のドローンが規制対象だったものが、100g以上に規制が強化され、無許可で市街区域では飛行はできなくなります。
もちろんドローン以外のホビー用のラジコン飛行機やヘリもこの対象に含まれます。
おそらくほとんどのラジコン飛行機やヘリが規制対象に入ると思います。
小型の09エンジンとペラだけで160gはありますから、エンジン機なんて即死です。
飛行禁止エリアマップ
法改正の背景には、DJI社から販売されている199gの「Mavic Mini」のような200gをギリギリクリアする規制逃れのドローンが増えたためだと思われます。
後出しジャンケンのようですが「Mavic Mini」を買われた方は残念でした。
現在、アマゾン等で販売されているトイドローンも100g以上なら規制対象になるので購入するときは注意が必要です。東京や大阪といった大都市区域では気軽に遊べなくなるかもしれません。
DIPSに登録して、特別な許可を得れば飛行は可能ですが、機体登録できる機種は限定される可能性もあります。ホビー用ラジコン飛行機や自作の機体などは許可が下りない可能性もあります。
DIPS「ドローン情報基盤システム」
https://www.dips.mlit.go.jp/portal/
うわさでは「中華製のドローンを排除する」流れもあるようで、今後DJI製がどう扱われるか? もし国産限定になれば微妙な感じかもしれません。
これに合わせて免許制度も導入されるようです。
現在いくつかある認定機関?の手続をベースに免許制度を創設するようです。
こういうビジネスって一部の組織のロビー活動で勝手に作られていく感じがします。
免許を持っていないとラジコン飛行を飛ばせない時代になるかもしれません。
実際にどの程度の運用になるのか?わかりませんが、ややこしくなることは間違いありません。
逆に言えば、今販売されている100g以上200g以下のドローンの市場価値が下がることになるので、バーゲンで叩き売られる可能性もあります。
クリスマスセールは狙い目かも?
私は「レベル4」での運用には反対です。
「空を飛ぶものは必ず落ちます」
ジャンボジェット機だって時には墜落するのです。
軽微なものも含めれば、世界中で毎日飛行機事故は発生しています。
それだけ飛行機は不安定な乗り物ですが、さらに風に流されやすい小型のドローンなど落ちて当たり前です。電波で飛んでいるドローンは、様々な電波が飛び交っている街中では事故か起こる可能性も高くなります。
ドローンで宅配といったニュービジネスを立ち上げたいのでしょうが、そもそも物流の基本に立ち戻ると、個別配送は社会システムとして非常に不効率で環境的にもよくありません。
スーパーよりコンビニの値段が高いのは物流コストがかかるからです。
高コスト高リスク社会を作り上げて経済を回そうとする仕組み自体がそもそもムダです。
核家族化政策で内需拡大を図った結果、高齢化問題や少子化問題が起こっています。
もう少しナチュラルに物事を考える必要があるんじゃないかな?と思います。
ドローンによる農薬散布も反対です。
そもそも農薬を撒き散らすことにまず反対です。
農薬は全て毒物であって、毒物は永久に分解されることはありません。
一時の利便性と収益性のみを追求して未来を無くさないでください。
自動運転車もそうですが、テクノロジーを過信しないように!
ドローンを飛ばす場合は万が一の事を考えて安全に遊びましょう。